23日、東京都・後楽園ホールにて全日本プロレス『2020 DREAM POWER SERIES 〜ReOStaff株式会社 presents〜【最終戦】』が行われ、諏訪魔が三冠ヘビー級王座の最多戴冠記録を更新し、世界タッグ王座と合わせた五冠王を達成した。

 全日本プロレスでは昨今の新型コロナウイルス流行拡散の状況を鑑み、2月26日の新木場大会を最後に大会の中止・延期を決断。この日が約1ヶ月ぶりの大会開催となった。

 メインイベントでは、宮原健斗と諏訪魔が三冠ヘビー級王座をかけて激突。
 宮原は昨年に天龍源一郎が成し遂げて以来18年ぶりに三冠王者として優勝を果たし、年末にはプロレス大賞殊勲賞を受賞。試合内容はもちろんマイクアピールでもファンを唸らせる全日本プロレス再興の立役者。先月の後楽園ホール大会で川田利明の持つ同王座の防衛記録タイのV10を達成。
 そして諏訪魔は、武藤敬司が多くの選手・スタッフともに離脱した際に真っ先に残留を表明し、今日まで全日本を支えてきたエース。近年は石川修司とのタッグ“暴走大巨人”として世界タッグ王座戦線で最前線を走りシングル王座戦線にはあまり絡まなかったが、諏訪魔は三冠王座を6度戴冠した最多戴冠記録保持者。
 “最多防衛記録”の更新がかかった宮原と、“最多戴冠記録”の更新がかかった諏訪魔の激突は、どちらが勝利しても全日本プロレスの歴史を塗り替える試合であるため、熱い注目を集めていた。

 試合は互角の立ち上がりとなるも、場外戦で大暴れした諏訪魔がペースを掴み、あらゆる体勢からのスリーパーホールドで宮原の体力を奪いダブルチョップ、スロイダー、バックドロップ、ラリアットと怒涛の猛攻。
 しかし宮原はカウンターのブラックアウトを的確にヒットさせていき、フロントハイキック、ジャーマン・スープレックスと盛り返して必殺のシャットダウン・スープレックスを狙う。
 諏訪魔はこれろ振り払ってスロイダーで投げ捨て、宮原のブラックアウトをキャッチしてのパワーボム。さらに宮原の太ももあたりをクラッチしてのぶっこ抜きジャーマン・スープレックスなどで怪力を見せつけ、ラリアットからバックドロップ2連発。これを返されるとこだわりのバックドロップ・ホールドで叩きつけて3カウント。

 7度目の戴冠を果たし、自身の持つ最多戴冠記録を塗り替えた諏訪魔は世界タッグ王座も合わせ夢の五冠を達成。
 諏訪魔は全日本を盛り上げてきた宮原を「今日はどっちが全日本の顔か決める試合だったんだけど、宮原、お前、全日本プロレスだよ。もう俺が本当にチャレンジャーだったな。流石だな。アイツは全日本プロレスの顔だけど、俺だって顔だよ。顔が何個あったっていいだろ?」と讃え、4月から開催が予定されているチャンピオン・カーニバルでの優勝も宣言し、最後は「全盛期だ!オイッ!」の大合唱で大会を締めた。

 その後、諏訪魔はこの日の大会は新型コロナウイルス拡散防止の為に観客・スタッフらがほぼ全員マスクを着用していたことに触れ「マスクしてると当然ね、声も中々出にくくなっちゃうかも知れないけどさ、それでもみんなプロレスを見たい。その期待に応えるしか俺にはねーんだよ。みんな予防して、最後の『全盛期だ!オイッ!』やって、世界一清潔だよお前(笑)世界一清潔な締め方をしたプロレス、いいんじゃないですか?これ堂々と清潔にしてやるプロレスだっていいじゃん?換気だってすごいしてたよね。お客さんは寒かったかも知れないけど、それでもやっぱし見たいんだなって思ったよね。マスク越しの声援って貴重なことだったな、今日は。マスクなかったら本当に出来ないかも知んないよ。でも気持ちは今日が一番“最高”だったんじゃないかな。宮原の言葉を使うとしたらさ」と笑顔。
 そして最後は、愛弟子の岡田佑介と、諏訪魔の応援に駆けつけた雷陣明の3人で祝杯を上げた。