4日、埼玉県・アイスリボン道場にて『アイスリボン1038』の無観客試合が行われ、石川奈青(いしかわ・なお)がデビューを果たした。  アイスリボンでは、新型コロナウイルスの影響で各団体が興行を中止する中で道場での無観客試合をYouTubeやニコニコ生放送での生中継を行っている。  アイスリボンは、2010年に姉妹団体として誕生した『19時女子プロレス』でUSTREAM配信での無観客興行を行っており、時代に先駆けた無観客試合配信に一日の長がある団体。現在はかつて19時女子プロレスの王座として存在したインターネット王座(IW19王座)を復活させ、IW19王者決定トーナメントが行われている。  この日、本来であればアイスリボンは横浜文化体育館でのビッグマッチを行う予定であったが、昨今の事情を鑑みて大会を延期に。そして今大会ではIW19トーナメントの試合は行われず、横浜文体でデビューする予定だった練習生・石川(仮)のための大会として実施された。  普段はラジオなどで交通情報の案内を行っているという石川は、運動不足解消の為たまたま参加したプロレスサークルでプロレスの楽しさを知りアイスリボンの練習生となり、昨年9月の横浜文体でデビュー予定であったが体調不良によりデビューは延期に。時は流れて再びデビューの場として決まったこの日の横浜文体も大会自体が延期になってしまうが、アイスリボン選手陣の熱い後押しでデビュー戦が行われた。  オープニングで石川はリングネームを発表し、『幼い頃に亡くなった父親の名前に“清”が入っており、それを入れようと思ったが、川が水を意味するさんずいの意味と捉え、青を組み合わせて清いとした。その間に努力、優雅、可能性に満ち溢れている花言葉を持つ“奈”をつけ、父に見守られながら怪我なく試合をしてほしいという意味を込めて奈青となった』という由来を説明。  メインイベントとなったデビュー戦では、石川の希望により、現リボンタッグ王者である“ドロップキッカーズ”藤本つかさ&つくしを相手に、本来であれば横浜文体のメインで雪妃真矢の持つICE×∞王座に挑戦する予定だった鈴季すずとタッグを組んで出場。無観客試合ながら、選手たちによってサプライズで大量の紙テープが投げ入れられ、石川は感涙。この姿を見た藤本ももらい泣きする姿が見られた。  石川はつくしにエルボーで向かっていくが、つくしの強烈なエルボーに苦戦。さらに藤本からはキャメルクラッチや逆エビ固めなどの洗礼を浴びせられて苦悶の表情を浮かべる。  しかし、すずがドロップキッカーズの連携を打ち破って石川に発破をかけると、石川も雄叫びを上げながらのドロップキックを叩き込み、丸め込みの連発で藤本をあわやというところまで追い込んでいく。  しかし、つくしのランニングニー、藤本のミサイルキックからの極楽固めと猛攻を浴び、石川は無念のギブアップ。  試合後、石川の練習を一番見ていたというつくしは「自分で言うのもあれなんですけど、デビュー戦の相手がタッグチャンピオンていうのも羨ましいですよね(笑)もっとエルボーとかドロップキックをより磨いていきたいなって、色々教えていきたいなって思った後輩です」と期待を寄せる。  藤本も「迷ったんですよ正直。私達はこういろんなデビュー戦を見ているからその中の一つとして無観客もあっていいんじゃないかなって思うけど、本人にとってみたら一生に一度だから。でも無観客のデビュー戦とお客さんの前でのデビュー戦が2つあってもいいと思うんで。デビュー戦いいね。なんかみんなデビューしようプロレス。人生に一回ぐらいプロレスラーになってもいいと思う。待ってるよ!」と石川のデビュー戦について思いを馳せ、視聴者にメッセージを贈った。    そして石川は無事にデビュー出来たことについて、「『そういう運命なんだ』とか『やらない方がいいんだ』って言われている気がしていたんですけど、頑張ってよかったです!こうやってデビューできて本当に嬉しいです!」と語り満面の笑み。  そして、「2度も延期になるかもしれないという状況の中で、ポジティブに『絶対プロレスやるぞ!』っていう気持ちはホントにこの1年でかなり鍛えられたので、逆境にも負けない、攻められているときにも絶対に負けないぞっていう気持ちで頑張ります。今はまだ何が出来るかというと、これからな部分があるので。気持ちは負けたくないです!」と今後の意気込みを語った。