4日、東京都・新木場1stRINGにてTTT『SCLAMBLE5』が開催された。

 TTT(TOTAL TRIUMPH TEAM)とは、ターザン後藤に薫陶を受け、ミスター雁之助を師に持つ黎明期インディープロレスの後継者的存在であるガッツ石島が今年1月に“インディープロレス統一”を掲げて旗揚げした新団体。
 しかし、旗揚げ1ヶ月あまりで新型コロナウイルスの流行拡散による興行自粛を強いられて出鼻をくじかれた形になり、臥薪嘗胆の上半期を過ごしてきた。
 約4ヶ月ぶりの大会となるこの日は、来場者の検温や手指の消毒を徹底しマスク着用を義務化、再前席の観客へのフェイスシールド配布、100席にまで数を絞って間隔を空けての席配置や横断幕・紙テープ投げ入れの禁止など出来得る限りの対策を講じて有人興行を開催。

 この日の大会には、インディープロレスの先駆けたるFMWの遺伝子を持つリッキー・フジvs黒田哲広のシングルマッチが行われたほか、#STRONGHEARTSのT-Hawk&エル・リンダマンの初参戦。コアなインディーファンにカルト的な人気を持つ藤原秀旺の参戦など、インディーファン垂涎のカードが並び、札止めとなった会場は大いに沸いた。

 メインイベントでは、ガッツ石島vs佐山駿介というTTT純血のシングルマッチが実施。
 佐山はTAJIRIに憧れてプロレスラーを志し、パンクラスP’s LAB横浜で総合格闘技の素養を培ってからWNCの血を引くASUKA PROJECTでデビュー。総合仕込みの鋭い蹴りや巧みなグラウンドテクニックには定評があり、フリーとなった2019年には年間135試合に出場する業界随一の売れっ子選手であり、TTT旗揚げと同時に入団。
 男盛りを迎えた現エースのガッツに対し、次世代エースを狙う23歳の佐山が挑む世代闘争的な試合としてファンの注目を集めていた。

 120kg超のヘビー級であるガッツに対し、ジュニアヘビー級の佐山はガッツの古傷である右腕に一点集中攻撃をかけ、ハイキックやチキンウイングアームロックでの金星を狙っていく。
 対するガッツは持ち前のパワーで対抗しつつ、新技と見られる腕極めヘッドシザースやコーナー上からのフライングソーセージなどパワーファイト一辺倒にならない多彩な攻撃を展開。佐山はバズソーキック3連発からトドメのハイキックを狙うが、ガッツがラリアットでカウンターし、最後はこだわりのフェイスバスターで3カウントを奪った。

 試合後、ガッツは「ようやくお客さんを入れた大会を開催できて嬉しいけど、まだまだ予断を許さない状況。色々な責任を持って大会を開かないといけないので緊張しますよね。8月3日、9月3日と大会を予定していますが、いつまでこうして大会を開けるかもまだ分からない」と語り、今後の大会開催についても時勢を鑑みながら慎重に進めていく旨を語る。

 しかし、「今日の大会で意義があったと思うのは、これだけインディーの若い選手が僕らの団体に集まってきてくれて、みんな熱い試合をしてくれた。インディー統一という目標に向けて、インディーのいい選手を集めて興行をやっていくというスタイルはこれからも絶対続けていって、その中でいいものを出していければなと思ってます」と語り、下半期の巻き返しを誓った。