シリアでサリン使用可能性 調査

シリア内戦でサリンが使用された可能性、化学兵器禁止機関が報告

シリア内戦でサリンが使用された可能性、化学兵器禁止機関が報告

化学兵器禁止機関(OPCW)は13日、シリアで昨年3月に反政府勢力が支配する地域が攻撃された際に、神経剤サリンと塩素ガスが使用された可能性が非常に高いとする調査結果を発表した。

OPCWは、昨年3月24日に起きた、反政府勢力の支配下にあるシリア北部のラタミナの南での攻撃でサリンが使用され、翌日にあった病院への攻撃でも塩素ガスが使用されたとの見方を示した。

誰が使用したのかについては任務の範囲外のため、OPCWは判断を避けた。

しかし活動家らは、当時攻撃していたのは政府軍だと指摘している。

政府は化学兵器の使用を繰り返し否定しているが、このほど任務を終了した国連とOPCWの共同調査団は、ラタミナでの攻撃があってから間もなく、反政府勢力が支配する近隣の町、ハーン・シャイフーンを攻撃した政府軍がサリンを使用したと結論付けている。

OPCWの事実調査団(FFM)は発表文で、ラタミナでサリンと塩素ガスが使用されたと考えている根拠として、目撃者の証言、疫学的分析、現場から採取されたサンプルを挙げた。

OPCWは攻撃の状況に関する詳細は説明していない。一方、国連人権理事会の調査委員会は昨年3月25日の攻撃について、シリア空軍のヘリコプターがたる爆弾に塩素ガスが詰め込まれたとみられるものをラタミナの病院に投下し、外科医と患者2人の市民3人を殺害したと述べている。

ホワイト・ヘルメットの名で知られるシリア民間防衛隊はこの日、「ハマの病院に塩素の空爆があり、2人が死亡、30人が負傷した」とツイッターに投稿していた。

https://twitter.com/SyriaCivilDef/status/845712375462420480


目撃者たちは調査官らに対し、爆弾はあまり音をたてずに、洗剤のような強いにおいがする黄緑色に見える煙を吐き出したと語った。

攻撃で少なくとも32人が負傷したとされ、ほぼ全員に、のどや目の痛みに加えて、呼吸困難、嘔吐(おうと)、口から泡を吹く症状があった。

調査委員会は、OPCWのアフメット・ウズムジュ事務局長が2017年3月30日にラタミナで起きた別の攻撃でサリンが使用されたと指摘したと述べた。調査委によると当時、未確認の軍機がラタミナの村に爆弾を投下した後、少なくとも85人が呼吸困難を訴えた。

OPCWは現在、今年4月に起きた化学兵器が使用されたとみられる攻撃についても調査を行っている。救急隊によると、首都ダマスカス郊外にある反政府勢力の支配地域だったドゥーマが攻撃された際に40人が死亡した。

米英仏3カ国は、シリア政府軍がドゥーマで化学兵器を使用したと認定し、シリアの「化学兵器インフラ」へのミサイル攻撃を実施した。

シリアのバシャール・アル・アサド大統領は英紙デイリー・メールが今月掲載したインタビューで、米英仏はドゥーマでの出来事を「でっち上げた」と主張した。攻撃から間もなく、ドゥーマは政府軍の支配下に置かれた。

アサド大統領はインタビューで、「うそが語られた。我々が(ドゥーマを)解放した後に得られた情報では攻撃はなかった」とし、「英政府は攻撃が起きた証拠を示して証明すべきだ。それから誰がしたのか証明すべきだ」と語った。

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