チャウチャウちゃう? 中国の「パンダ」カフェ

チャウチャウちゃう? 中国の「パンダ」カフェ

ケリー・アレン、BBCモニタリング

​動物好きの人がふわふわの動物たちと一緒に食事を楽しめるアニマルカフェは、過去20年の間に世界中で登場した。そうした中、ジャイアントパンダの生息地として知られる中国南西部の四川省成都市に登場した「パンダ」カフェに、驚きや懸念の声が上がっている。

地元紙「成都商報」によると、物議を醸しているのは成都市内にこのほどオープンしたカフェ。一見すると、6頭の赤ちゃんパンダが飼育されているように見える。

ところが、パンダに見えるのは実は、パンダに似せるために毛を染められたチャウチャウ犬だったことが判明した。

「体毛や皮膚を傷つける可能性も」

カフェのオーナーのファン氏は、食事や飲み物と同様に、毛染めも行っていると主張。四川の「紅星新聞」対し、日本から染料を輸入し、チャウチャウの毛染め担当の専門スタッフを雇っていると説明している。

毛染めの質を保つために「1回あたり1500元(約2万3000円)かかる」、「すごく高い上質な染料を使っている」とした上で、動物への影響は決してないと述べた。

紅星新聞によると、店内を撮影した短い動画を機に話題になり、客足が伸びたと同時に、心配する声も増えた。獣医のリ・ダイビン氏は「体毛や皮膚を傷つける可能性がある」として、ペットの毛を染めるべきではないと呼びかけている。

「正気ではない」

2010年代前半、中国ではペットの毛染めが本格的な流行となった。当初は毛染めを競う大会が主だったが、「極度に犬を甘やかす」といった風潮が広まっていった。

一方で中国国内では、動物の倫理や動物実験に関する意識も高まっている。中国版ツイッターの新浪微博(SINA Weibo)では何千人ものユーザーが、動物の毛染めなどの悪影響を心配している。

多くの人が動物の毛を染めるのは「正気ではない」と主張。毛染めで「人間の髪や頭皮がダメージを受ける」可能性があるのと同じように、犬にも影響があるかもしれないと訴えている。

「かわいい」、「普通」

しかし、毛染めされた動物は「本当にかわいい」という人や、動物の毛染めは「もはや普通になった」と言う人もいる。

動物の毛を染めるのは、中国国内だけの話ではない。今年7月、英サフォーク州で開催されたラティテュード・フェスティバルではピンク色に染められた羊の群れが登場し、英王立動物虐待防止協会(RSPCA)が主催者側を批判する事態となった。

毛を染められた羊の群れは14年前から、このお祭りの目玉だったが、動物愛護団体が「無知で残酷」だと抗議し、変更を求める意見書には3000人近くが署名していた。

フェスティバル主催者は、染料は水溶性のもので、動物に悪影響はないと説明している。


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