丸紅(柿木真澄社長)は4月22日、シンガポールのAND Globalと、同社が提供するフィンテックソリューションの海外展開を目的とした戦略的パートナーシップに関する覚書を4月6日に取り交わしたと発表した。

 AND Globalは、IT分野の人材育成が急速に進むモンゴル・ウランバートルに開発拠点をもち、モンゴル国内の一般消費者にモバイル・レンディングやe-Walletなどの自社開発アプリを提供している。これらのアプリに付随してモバイル・コマース事業を展開するなど、デジタル・エコシステムも構築しており、同国内では約38万人のユーザーが利用している。また、自社フィンテック技術を活用し、金融サービスのデジタル化や独自のデジタル・エコシステムの構築を図る海外の金融機関や事業会社向けに、フィンテックをサービスとして提供するFinTech as a Service(FaaS)事業も手掛けている。
 世界には金融サービスへアクセスできない人々が依然として多数存在するなか、近年は急速に普及するモバイル端末を顧客接点とした金融サービスが広がりつつある。丸紅は、消費者向けデジタル金融サービスを成長領域と捉え、同分野でのフィンテックソリューションの活用を検討してきた。一方、AND Globalも、FaaS事業の海外展開を目指していることから互いの戦略が一致し、今回の戦略的パートナーシップに至った。
 丸紅は、グローバルビジネスネットワークや金融事業での知見を生かし、AND Globalが提供するフィンテックソリューションの海外展開を支援するとともに、同社と協力し、デジタル金融サービスを通じた消費者の生活の利便性向上に貢献していく方針。