スズケン(宮田浩美社長)は4月28日、Ubie(阿部吉倫代表取締役、久保恒太代表取締役)との間で、資本参加を含む業務提携契約を取り交わした。

 スズケンは、環境変化を見据えて、既存事業の利益体質への強化とともに、グループ各事業の機能融合を図るなどグループ構造改革に取り組んでいる。さらにデジタル化に対応した情報プラットフォームの構築に向け、パートナー企業や外部企業との協業による新たなビジネスモデルの構築を目指している。
 Ubieは、「テクノロジーで人々を適切な医療に案内する」をミッションに掲げる医療AIスタートアップ企業。同社が開発したAIには病気予測エンジンが組み込まれており、紙の問診票をデジタル化しAIで業務効率化につなげるサービス「AI問診Ubie」や、症状から適切な医療への案内をサポートするサービス「AI受診相談ユビー」を展開している。直近では、新型コロナウイルス感染症が拡大しているなか、新たな開発を進めて機能の拡充を図っている。
 スズケンとUbieでは、医療従事者などの働き方改革や生産性向上など、医療業界が抱える課題解決に向けて、両社のリソースに加えAIなどのデジタル技術を活用することでどのような貢献ができるのか検討を進めてきた。今後さらに具体的な共同ビジネスを推進・構築していくためには、両社がこれまで積み重ねてきた知識やノウハウを相互に活用する必要があると判断。今回、両社の信頼関係をより強固なものとするため、資本参加を含む業務提携を行うことについて合意した。
 業務提携の内容としては、(1)両社グループが保有する取引チャネルやノウハウの活用などによる「医療機関向けのサービス」のさらなる普及に向けた共同推進、(2)AIとデジタル技術の活用による医療機関の働き方改革や地域包括ケアの実現に向けた研究、(3)両社グループのヘルスケア関連データを活用した新たなビジネスモデルの研究――の3つを挙げている。資本提携については、Ubieが新たに発行する優先株式をスズケンが引き受ける。出資比率は発行済株式総数の10%程度となる予定。
 なお、スズケンはすでに Dr.JOY、Welby、エンブレースと資本業務提携を行っているが、新たにUbieが加わることによって医療情報プラットフォームの構築を加速化し、社会に貢献していく方針。