NTT(澤田純社長)は9月29日、現在66%を保有するNTTドコモ株について、一般株主が保有する残りの株式全てを公開買付け(TOB)によって取得し、完全子会社化する方針を発表した。買い付け価格は1株あたり3900円、買い付ける株式はおよそ10億9000万株で、買収額は約4兆3000億円に上る。
 NTTは完全子会社化の理由について、情報通信市場の環境や社会トレンドが急速に変化する中で、グループのリソースや資産の戦略的な活用と意思決定の迅速化が不可欠なためと説明。ドコモの競争力を高めるため、6G(第6世代移動通信システム)を見据えたインフラ整備を「移動固定融合型」で推進するとしており、現時点では決定していないものの、NTTコミュニケーションズやNTTコムウェアをドコモに移管するといったグループ再編も視野に入れている。
 TOBを実施する期間は9月30日から11月16日まで。TOBが成立した場合、ドコモは上場廃止となる。なお、NTTデータについては完全子会社化する考えはないとしている。(日高 彰)