日通システム(加村稔社長)が10月13日、東京証券取引所マザーズに上場した。初値は5500円。公開価格3000円に対して1.8倍となった。

 日通システムは、統合ERPソリューション「勤次郎Enterpriseシリーズ」の開発・提供を主軸に、ヘルスケアソリューションなどの商材を展開するITベンダー。「CSR&アスコエパートナーズイノベーション」を企業理念とし、働き方改革と健康経営の両輪から企業を支援することで社会貢献を目指す。
 勤次郎Enterpriseシリーズは就業・人事・給与管理に加え、労務コスト分析や健康情報などを統合したERPソリューション。生産性向上だけでなく従業員の心身のケアを管理するソリューションが包含されており、業務の効率化と社員の健康増進に寄与する。パッケージソリューションではあるものの、過去26年以上の運用実績や設計ノウハウを基にパラメーターの設定を変更することで、各業界の労働慣行や要望に柔軟に対応できるという。オンプレミスとクラウド合わせて5000社以上の導入実績(2020年8月末)がある。
 今後、同社は企業や自治体、医療機関、サードパーティーと連携しつつ、労務データと健康データを蓄積していくことで統合データベース「HRM(Human Resource Management)&HL(Health Life)プラットフォーム」の構築を目指す。プラットフォームに蓄積されるデータを活用することで既存サービスの価値向上につなげるほか、新規サービスを開発することでBtoBだけでなくBtoBtoE(Employee)やBtoCといったビジネスモデルで新たなユーザー層を開拓していきたい考え。現在、各種データを活用した新たな健康管理ソリューション「ヘルス×ライフ」の提供を開始している。従業員のストレス状態や健康リスクを正確に把握することで健康経営の実現と継続的な成長を支援する。
 20年12月期の連結業績予想は37億4700万円(前年同期比17.5%増)、営業利益が6億3200万円(同37.5%増)、経常利益が6億2300万円(同35.5%増)、親会社株主への当期純利益は4億2600万円(同28.3%増)を見込む。(銭 君毅)