普及するかと思いきや、伸び悩むSIMフリースマートフォン(スマホ)。家電量販店の実売データを集計した「BCNランキング」によると、2019年1月1日〜12月31日に売れたスマホの約2割にあたる18.1%がSIMフリーだったが、比率は前年(19.1%)と比べて若干低下し、販売台数も微減だった。米中貿易戦争による「ファーウェイショック」の影響が直撃した格好だ。
 19年のSIMフリースマホの年間販売台数は、1位がファーウェイの「HUAWEI P20 lite」、2位がシャープの「AQUOS sense2」、3位がファーウェイの「HUAWEI P30 lite」だった。P20 liteは、18年6月の発売直後から人気を保ち、カメラまかせで撮れるAI認識機能を追加したトリプルカメラ(広角/超広角/被写界深度レンズ)の後継機種P30 liteとともに、ファーウェイのメーカー別シェアトップ独走の原動力になった。なお、P30 liteは1月〜2月の累計ではトップに立っている。
 メーカー別では、ファーウェイ、ASUS、シャープ、OPPO(欧珀、オッポ)の順。この4社で9割弱を占め、廉価モデルや値下げした旧機種が好調だったASUSに対し、ファーウェイはミドルクラス〜ハイエンドモデルで応戦。シャープが「AQUOS sence2」、オッポが「AX7」と「R15 Neo」の2機種がけん引した。1年を通じた勢いは、この4社の中で19年10月18日に発売した「Reno A」が品薄を起こしたオッポが最も勝っていた印象だ。
 12月9日には、中国Xiaomi(小米、シャオミ)が日本市場参入を発表。スマホだけではなく、テレビやロボット掃除機などデジタル家電製品を日本のECサイト、家電量販店でも販売する。

●2020年のAndroid搭載SIMフリースマホのメーカー勢力図はどうなる?


 20年1〜2月の累計では、ファーウェイは1位を保ちながらもシェアは23.2%にダウンし、2位・3位にほぼ同率でオッポ(17.7%)とシャープ(17.5%)が並ぶ。14年に日本でSIMフリースマホの販売を開始してから、3年後の17年に、初めて年間1位に輝いたファーウェイを追い落とすのは、新参のOPPOか、シャオミか。ここ1、2年のトーンダウンを挟み、不況到来が予感される今年は、手頃な価格のSIMフリースマホに再び注目が集まりそうだ。(BCN・嵯峨野 芙美)
*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計している実売データベースで、日本の店頭市場の約4割(パソコンの場合)をカバーしています。