アンジェス(山田英代表取締役社長)は3月24日、新型コロナウイルス(COVID-19)予防用ワクチン原薬を完成させ、近く動物向け試験を開始すると発表した。大阪大学と共同で開発した。「プラスミドDNAワクチン」と呼ばれる種類で病原体は使用しない。安全かつ短期間で製造できる特徴がある。対象病原体のたんぱく質をコードする環状DNA(プラスミド)を接種することで、病原体たんぱく質を体内で生産。病原体に対する免疫を得るという仕組み。

 
 ワクチン製造はタカラバイオが担当する。投与にはダイセルが開発した「アクトランザラボ」を使用。針を使わず火薬を駆動力に薬液を組織内に注入する技術で、ワクチンの効率を高める効果が期待できる。動物向け試験は、マウス、ラット、サルなどに投与し、抗体価産生力、有効性および安全性を確認。一定の基準を達したことが確認された後、人への投与を行う臨床試験を行う。
 アンジェスでは「動物向けの試験は6か月程度で終わらせたい。人に投与する臨床試験に関しては国の方針次第。現時点ではどの程度の期間がかかるかわからない」としている。