3月25日に東京都の小池百合子知事が「感染爆発の重大局面」との認識を示し外出自粛要請を出したのを受けて、26日は千葉県や埼玉県、神奈川県などでも週末の都内への外出自粛要請を発表。週末用の食材をスーパーなどで買い占める行動が表面化したことに、政府は冷静な対応を促している。「買いだめ」に関するエアトリの調査では、18.2%が「問題は全くない(個人の自由)」と回答。実際にトイレットペーパーを買いだめした人は11.7%にとどまった。消費者は意外に冷静に対応しているようだ。

 エアトリが2020年3月22〜24日に20代以上の男女1221人に実施した「買いだめ」に関するネット調査によると、「買いだめ」についてどう思うかという質問に、18.2%が「問題は全くない(個人の自由)」、60.9%が「すべきではないが、仕方がない」と回答し、「絶対にすべきではない」と答えたのは20.9%だった。
 普段と新型コロナ発生後を比較して「買いだめをしていますか」という質問では、「様々なものをしている」「特定のものだけをしている」の割合が、普段は38.6%だったの対し新型コロナ発生後は30.2%となり、8.4ポイント減少した。エアトリでは「買いだめを問題視する報道を多く目にするが、実際は一部の人たちによって引き起こされている」と分析する。
 一方で「していないが、したいと思っている」と回答した人は、普段は5.2%だったのに対し新型コロナ発生後は11.8%となり、6.6ポイント上昇している。買いだめする行動には至っていないが、「したい」という思いを抑えて踏みとどまっている様子が伝わる。

●それでも「買いだめしてしまう人」とは


 それでも実際に「買いだめした」と回答した30.3%の人(371人)は、どういう行動をとったのだろうか。複数回答で聞いた購入した商品では「トイレットペーパー」(36.7%)、「インスタント・冷凍食品」(34.5%)、「マスク」(29.9%)、「殺菌(除菌)ジェル・スプレー」(25.3%)などとなった。
 エアトリでは、本当にほしいのはマスクだが、店頭から消えた不安からトイレットペーパーなど、そのほかの商品の買いだめ行動をしたのではないかと推察する。
 さらに、トイレットペーパーを買いだめした11.7%の人(144人)に、「ティッシュやトイレットペーパーが国内で作られていて供給量が十分にあることを知っているか」と聞いたところ、93.1%が「知っている」と回答した。
 買いだめ行動に走ってしまう人は、供給量は十分にあると頭で理解していても、棚に在庫がない状況を目にすると、不安になって購買行動へと移ってしまうようだ。
 なお、トイレットペーパーの買い占めでは、転売事業者によるフリマアプリでの高値出品が問題になった。新型コロナ発生後にさまざまなものを買いだめしている3.7%の人(46人)に、「定価より高いものを買いましたか」と聞いた質問では、89.1%が「買っていない」と回答。高いものを「買った」と回答した人は10.9%だった。
 実際にトイレットペーパーを買いだめした人ですら、9割は価格にはシビアだったことから、「転売ヤー」はそれほど潤っていなかったのかもしれない。