【申請編】に続き、マイナンバーカードの交付申請・受け取りの最大の障壁、カード受け取りとその場での手続きについてレポートしよう。なお、緊急事態宣言の全国拡大・自粛強化を受け、各自治体の窓口業務は縮小している可能性がある。記者は2月中に交付申請を行い、3月18日に窓口に受け取りに行っており、新型コロナウイルス感染症対策が本格化する前、令和2年年初の様子として参考にしていただきたい。

・(前編から読む)
マイナンバーカードを作ろう! 自撮り向きスマホで顔写真を撮って申請
https://www.bcnretail.com/news/detail/20200407_166882.html
・あれば便利なマイナンバーカード 住民票・印鑑証明書がコンビニで受け取れる
https://www.bcnretail.com/market/detail/20200224_159365.html

●マイナンバーカード受け取りは原則平日のみ


 マイナンバーカードは、券面に12桁のマイナンバー(個人番号)と顔写真・住所・生年月日が記載され、内蔵するICチップに電子証明書などを書き込める仕組みのため、後から機能を追加でき、対応するICカードリーダライターまたはスマートフォン(スマホ)専用アプリでカードを読み取ると、いつでもどこでも、政府が運営するオンラインサービス「マイナポータル」を利用できる。
 オンライン申請や郵送申請などの場合、交付申請後、交付通知書に記載された期限までに、原則、指定の交付場所に本人自身が受け取りに行く必要があり、所要時間の目安は1時間程度。なぜ、これほど時間がかかるのかというと、写真照合と本人確認書類1〜2点による本人確認とICチップへの書き込みを行うからだ。
 申請時に電子証明書の利用を希望すると、署名用電子証明書の暗証番号(6桁〜16桁)と、利用者証明用電子証明書の暗証番号(4桁、3種類共通化可)を書類に記入し、マイナンバーカードのIC設定専用コーナーに移動して、設定用PCを操作して暗証番号を設定する。
 暗証番号は長い方、短い方と案内され、どちらも重要。特に4桁の短い方はコンビニエンスストア内のマルチコピー機で各種証明書類を発行する際に必須なので、覚えやすく、忘れにくい(かつ類推されにくい)、使い回しではない番号をあらかじめ考えておこう。こうした条件の全達成はかなり難しいが、マイナンバーカードの場合、記入用紙が手元に残るので大切に保存しておけばいい。
 設定用端末はタッチパネル式で、PCのQWERTY配列とも、スマホのフリック入力とも違い、かなり戸惑った。また、自分がせっかちな性分のため、説明を聞く前に画面表示だけ見て次に進めてしまい、システムが止まって結局、最初からやり直す羽目となり、余分に時間がかかった。
 このタッチパネル端末は、PCのキーボード入力(文字入力)の経験がなくとも、アルファベットさえ読めれば入力できるよう配慮した独自の設計だと思われる。しかしそのせいで、タップすると手に感触のあるマルチタッチに慣れていると、世代を問わず戸惑いそうだと感じた。実際、記者はiPad入力時と同じように両手を使ったが、スマホやケータイのように、指1本で入力した方が早かったかもしれない。

●3月中のカード受け取りで、マイナポイントの予約まで完了


 発行した自治体では、今年9月開始予定のマイナポイント事業のマイナポイント発行に必要なマイキーIDの設定ができるコーナーを設置しており、担当者に呼び止められたため、その場で手持ちのNFC搭載スマホに設定してもらった。早速、マイナンバーカードを取り出し、カードを読み取らせ、先ほど設定した4桁の暗証番号を入力。事前予約が完了すると、マイキーIDが自動で設定され、7月以降、マイナポイントの付与を希望する決済サービスを選択できるようになるという。
 時間をかけて受け取りに行き、無事入手できたマイナンバーカード。思わず、手間をかけずにマイナポイントの予約まで完了した。次回の【活用編】では、マイナンバー通知カードでは代替できない、マイナンバーカードのメリットを紹介しよう。(BCN・嵯峨野 芙美)