ゼータ・ブリッジは、2020年上半期の全国地上波25局、BS放送6局で放送されたテレビCMの放送回数と放送時間に関する調査結果を10月21日に発表した。調査は、動画認識エンジンを活用したテレビCM自動認識システムによって取得した、放送履歴情報をもとに行われている。

 調査結果によれば、新型コロナウイルス感染症の影響を受けて、4〜9月は2019年の同期と比較して、全ての月で企業CMの放送回数・時間がともに減少した。非常事態宣言発令後の5月は、放送回数が前年比80%、放送時間が前年比86%と、最も減少している。
 放送回数が増加したカテゴリは、「映像」(前年比178%)が1位を獲得し、2位が「パソコン」(前年比151.9%)、3位が「テレビ」(139.9%)だった。
 映像は、BD/DVD作品の紹介で、新型コロナウイルス感染症の影響による“おうち時間”の増加が背景にある。パソコンは、出社と在宅勤務を選ぶハイブリッド型勤務の増加によるノートPCを持ち運ぶ機会が増えたことで、軽量で持ち運びしやすい製品の訴求。テレビは、企業CMの出稿が減少したことの補填と考えられる。
 4位の「その他」には、フードデリバリーサービスが含まれており、その中でも「ウーバーイーツ」が19年4〜9月の合計放送回数が491回だったのに対して、20年同期で1374%増の6747回だった。
 「出前館」は、19年4〜9月の合計放送回数が231回だったのに対して、20年同期で3249%増の7608回と、こちらも放送回数を大幅に増やしている。
 放送回数が減少したカテゴリは、1位が「電車・航空」(前年比23.6%)、2位が「観光・アミューズメント」(前年比34.3%)、3位が「カメラ・プリンタ」(前年比38.8%)、4位が「映画」(前年比44.7%)、5位が「イベント」(前年比47.1%)だった。
 なお、放送回数が減少したカテゴリも、緊急事態宣言発令後の4月・5月は放送回数が著しく減少したものの、6月以降は徐々に放送回数が増えている。