子どもが自分でご飯を食べてくれるようになるとうれしいですよね。でも、気になるのは遊び食べ。離乳食後期から3歳くらいまでの時期に多く見られ、大人を悩ませます。どうして子どもは遊び食べをするのでしょうか?

この記事のポイント

  • ぐちゃぐちゃ、ジャー……遊び食べは実験?!
  • 遊び食べのイライラを減らすには準備が必要
  • 実験を認めつつなぜダメなのかを伝えよう

ぐちゃぐちゃ、ジャー……遊び食べは実験?!

遊び食べというのは、食べ物や食器で遊ぶこと。食べ物をぐちゃぐちゃにしたり、床に落としたり、水を他の器に移したり、スプーンを楽器のようにしたり……。でもこれは、大人目線で見た行動。子どもは、ただ実験をしているだけの可能性があります。

感触、音、色……食べ物や食器を触ることでどんな変化があるのか、五感全部を使って実験しています。「これを混ぜたらどんな色になるのかな」「どんな音がするのかな」「落としたらどうなるのかな」。言葉にはしませんが、頭の中でいろんな「?」を解決するために実験をしています。そう、遊び食べは子どもの成長としてごく普通の姿なのです。

ただし、中には「お腹が空いていない」「集中できない」といった遊び食べもあります。これは、子どもの姿をよく見ていればわかるもの。そのような場合は、生活習慣を整えたり、食事環境を見直したりする対処も必要です。

遊び食べのイライラを減らすには準備が必要

成長の過程として、遊び食べは認めていってほしいもの。でも、やはりイライラしますよね。なるべくそうならないように、心と環境を準備しておきましょう。

・心の準備を整える
遊び食べを実験だと捉えると、少し見方が変わります。たとえば、お皿に食べ物が入っているのにひっくり返した時。大人からすれば「そんなことしたらこぼれるに決まってるじゃない」と思います。でも、子どもにはこれがわかりません。だから、どうなるのか実験しているのです。

遊び出した時は、すぐに叱らずにお子さまの姿を観察してみてください。「もしかしたら実験しているかも」と思うと、イライラが治まるかもしれません。こぼしてしまった時は「ひっくり返したらこぼれちゃったね」と結果を言葉にしてあげましょう。そうすると子どもは納得して、次はやらなくなる可能性が高くなります。その結果、遊び食べが減ってくるかもしれません。

・環境の準備を整える
遊び食べがなくても、この時期は食べ物をこぼすことが多いです。ですから、始めから汚れるつもりで準備をしておきましょう。後の片付けがラクになれば、食事中にこぼしてもそれほど気にならなくなるはず。

床に新聞やシートを敷く。テーブルに布巾を置いておく。大きめのエプロンを付ける。汚れてもよい服を着て食べ終わったら着替える。いろんな方法があります。お子さまの様子に合わせて、あらかじめ環境を整えてみてください。

実験を認めつつなぜダメなのかを伝えよう

実験からくる遊び食べは仕方ないもの。でも、やってほしくないことはありますよね。そういう時は、行動を認めつつなぜダメなのかを伝えていきましょう。

食べ物を床に落とすなら、「落ちたから食べられなくなっちゃったね。ママも悲しいからやめようね」と、実験結果と保護者のかたの気持ちをセットで伝えてみましょう。そうすれば、自分で納得しながら「いけないこと」と理解していくことができます。ぐちゃぐちゃにしているなら「手が汚れちゃったね。スプーンだとお口に上手に入るよ」という感じです。叱る必要はありません。マナー違反であっても、子どもはまだそれを知りません。知らないことですから、叱るのではなく教えてあげるという感じを心がけましょう。

また、遊んでしまって食事が進まないのであれば、ある程度待ってから「じゃあご飯はおしまいね」と片付けるのもアリです。この時も叱らなくてOK。事実を伝えるだけにしましょう。

まとめ & 実践 TIPS

小さい頃の遊び食べは悪いことではありません。成長過程として当然のもの。どうしてそういう行動をするのか観察してみると、いろんな悩み事が解決するかもしれません。行動は認めながら、少しずつマナーや食べ方を教えていってあげましょう。