警察官「少年院にぶちこむ」取り調べで中学生脅す…東京弁護士会が高井戸署に警告

万引き事件への関与を否認していた当時中学3年の男子生徒2人に対し、警視庁高井戸署の警察官が「施設へ収容する」「高校進学の道が絶たれる」などと威迫したことは供述の自由を侵害にあたるとして、東京弁護士会は8月10日、同署に警告書を発したと発表した。2人は東京弁護士会に対して、人権救済の申立てを行っていた。

調査を担当した佃克彦弁護士によると、問題の取り調べがあったのは2015年12月19日。万引き事件を起こした別のクラスメイトが、今回の男子生徒2人にそそのかされて起こした旨を供述していたことから、2人は高井戸署への出頭を求められた。

男子生徒の1人(当時15歳)は、ICレコーダーで取り調べの内容を録音していた。生徒は否認をしていたが、警察官は「発言次第じゃお前の首を取るぞ。てめえ高校なんか行かせねぇぞコラ」、「とことんやってやんぞおめぇ」、「ばっくれてんじゃねえんだお前。ちゃんと話せよ。時間の無駄だお前」、「反省も何もないんだ。だったら鑑別でも少年院でもどこでもぶちこむしかないのかなって俺は今考えている」などと発言。

生徒が「言ったかもしれません」と最終的に関与を認めると、「お前が高校行こうが行くまいが知らねえよ、んなの。お前は赤の他人だから。お前が乞食になったってかまわねえ」などと発言し、反省文を作成させたという。またもう1人の男子生徒(当時14歳)も「認めれば俺があとはどうにかしてやる」などと何度も言われ、取り調べに先立ち、2人とも黙秘権があることが告知されなかった。

2人はこの日に2時間ほど事情聴取を受けたあとは、何もなかったという。2人は2016年4月12日に東京地検に特別公務員暴行陵虐罪で刑事告発をしたが、その後取り下げた。

東京弁護士会の事実関係の照会に対して、高井戸署は2017年4月24日付けで「申立人ご両名に対する事情聴取において、当署員の対応に不適切な点がありましたので、当署及び警視庁本部の幹部が申立人ご両名のご両親及び代理人弁護士と面会し、謝罪致しましたが、照会事項に対する回答は差し控えさせていただきます」と文書で回答している。

(弁護士ドットコムニュース)

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