のぞみ殺傷、診断名の報道は「偏見の助長につながる」、配慮を求める声

認定NPO法人・地域精神保健福祉機構(コンボ)は6月11日、東海道新幹線のぞみ車内で起きた殺傷事件の報道で、「発達障害」や「自閉症」の診断名や、精神科入院歴などが報じられていることに対して、「偏見の助長につながる」として、報道各社に配慮を求める緊急要望書を公表した。

今回の事件では、毎日新聞が6月10日、「容疑者自閉症?」という見出しの記事の速報をサイトに掲載。ネットで批判の声が高まり、後日、記事内に、「この記事では当初、容疑者が昨年入院した経緯について、障害と事件が関係するような表現になっていたため、関係部分と見出しを削除しました。誤解を与える不適切な表現であり、おわびします」と謝罪した。

コンボは、精神科に入院していたことや、発達障害や自閉症が事実であったとしても、未だ事件との関わりが不明であるにもかかわらず、現在の報道では、読者・視聴者に精神疾患について強く想起させ、精神疾患を持った人について、「怖い」、「危険」、「何をするかわからない」、「社会から排除すべきである」といった偏見を助長させてしまうと警鐘を鳴らしている。

報道には影響力があることを指摘しつつ、「そうした人たちの立場や気持ちにも配慮した報道を重ねてお願いいたします」と要望している。

(弁護士ドットコムニュース)


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