市場の流動性、8月にしても低すぎる−JPモルガン

市場の流動性、8月にしても低すぎる−JPモルガン

(ブルームバーグ): さまざまな資産の価格が大きく変動する背景には、流動性の低さがある。8月は例年、流動性が低下する時期だが、それにしても現在の状況は問題だとJPモルガン・チェースが指摘した。

  同行の調査によれば、米国株、米国債、通貨のそれぞれの市場の奥行きを月ごとに測る指標は今月、2010ー18年の8月の平均を下回っている。市場参加者が資産価格の変動を吸収する能力が低下した兆候だ。

  ジョン・ノーマンド氏らストラテジストは9日のリポートで「市場が浅くなりボラティリティーが上昇しがちな8月の標準に照らしても、今月は異例なイベントや節目が多く見られた」と指摘した。

  S&P500種株価指数は13日、前日比下落で始まった後、一部の対中関税の適用を延期するとのトランプ政権の発表を受けて一時2%余り上げた。

  先週は中国人民元が約11年ぶり安値となった後に米国株は3%下落したが、その後は今回の上昇相場で数回しか見られなかったほどの急反発を演じた。同時にソブリン債は急騰し米国債利回りは数年ぶりの水準に低下した。

  バンキム・チャダ氏らドイツ銀行のストラテジストは9日のリポートで、S&P500種先物の「流動性は米連邦公開市場委員会(FOMC)後の売りで7月31日から再び急低下した」と指摘、その後も緩やかにしか上昇していないと付け加えた。

  JPモルガンのストラテジスト、マルコ・コラノビッチ氏も4月に、「ボラティリティーと流動性の負の連鎖」が市場の混乱の理由だとして、ボラティリティーが上昇すると、市場の深みが急激に失われ、価格変動が増幅されると分析していた。

©2019 Bloomberg L.P.


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