11月14日の海外株式・債券・為替・商品市場

11月14日の海外株式・債券・為替・商品市場

(ブルームバーグ): 欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎NY外為:円が上昇、米中貿易合意が難航との報道−ドルは下落

14日のニューヨーク外国為替市場では、円が対ドルで今月に入って最大の上げ。米国と中国が貿易合意「第1段階」の取りまとめで難航していると伝わったことから、質への逃避が強まった。ドルは幅広く下落。米国債利回りは低下した。

米中の当局者は知的財産の諸規定や農産物購入、関税撤回を巡り議論を続けている。英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)が報じた。既存の関税を取り除くことがいかなる合意にとっても重要な条件だと、中国商務省の報道官はこれより先に話していた別の報道によると、米中の次官級協議が新たに開かれた米中は当初、チリで今週末に予定されていたアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に際して会談し、部分的合意に署名する計画だったが、APECが中止となったため、合意の期限が取り除かれたリスク回避のセンチメントが他市場にも広がり、株式相場はほぼ変わらず。原油は下落、金は上昇ハンス・レデカー氏らモルガン・スタンレーのストラテジスト:リスク選好を巡る見通しは暗くなった。政治的な不透明感の高まりだけでなく、中国やオーストラリア、日本のデータが弱いことも要因米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は2日目の議会証言で、低金利環境において米金融当局の利下げ余地は小さくなっていると指摘。製造業の弱さが波及している状況は見られないと述べた10月の米生産者物価指数(PPI)は前月比0.4%上昇。市場予想は0.3%上昇ブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.1%安。一時は10月16日以来の水準に上昇する場面もあった。米10年債利回りは7ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の1.82%。一時は1.80%と、7日以来の低水準を付けたニューヨーク時間午後4時44分現在、ドルは対円で0.4%安の1ドル=108円43銭。10月31日以来の大幅安となった。円は5営業日続伸し、5月以降で最長の連続高ドルは対ユーロで0.1%下げて1ユーロ=1.1020ドル

◎米国株・国債・商品:S&P500がかろうじてプラス圏、国債も上昇

  14日の米国株市場ではS&P500種株価指数がかろうじてプラス圏で引け、3日続伸した。強弱入り交じる経済指標が発表され、米中通商協議の部分合意を巡る懸念が高まっている。米国債は上昇した。

  S&P500種は前日比0.1%高の3096.63。ダウ工業株30種平均は1.63ドル下げて27781.96ドル。ナスダック総合指数は0.1%未満の下げだった。米国債市場ではニューヨーク時間午後4時59分現在、10年債利回りが7ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の1.82%。

  先週は米中通商合意への期待が高まったが、これまでのところそれは実現せず、逆に交渉の難航を示唆する兆しが多く示されるようになっている。

  この日はテクノロジー関連の下げが目立った。前日の引け後に市場予想を下回る売上高見通しを示したシスコシステムズが、この日は急落。通商対立による膠着(こうちゃく)感の中、企業がハードウエアの購入を先送りしている状況が示唆された。四半期決算を発表したウォルマートは上昇して始まったものの、結局下落した。

  米経済指標では10月の米生産者物価指数(PPI)が市場予想を上回る伸びとなった一方、先週の新規失業保険申請件数は予想を上回る増加となった。

  ディレクシオンのマネジングディレクター、ポール・ブリガンディ氏は電話取材に対し、「依然として貿易交渉が市場参加者のマインドに大きくかかっている。米金融当局や金利を巡る話より、相場を動かす目下最大のドライバーだ」と述べた。

  ニューヨーク原油先物相場は反落。米エネルギー情報局( EIA)が14日発表した週間統計で、同国の原油在庫が222万バレル増加し、生産が過去最大になったことが分かった。石油輸出国機構(OPEC)のバーキンド事務局長が、米国のシェール油生産見通しが引き下げられる可能性を指摘したことも材料視された。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物12月限は35セント安の1バレル=56.77ドル。ロンドンICEの北海ブレント1月限は9セント安の62.28ドル。

  ニューヨーク金先物相場は続伸。米中の貿易協議を巡る不透明感が買い材料となった。中国の10月の工業生産と小売売上高、1−10月の都市部固定資産投資が全て市場予想を下回ったことや、日本の7−9月期の実質国内総生産(GDP)の伸び鈍化で景気不安が高まり、逃避先資産の金に資金が戻った。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は0.7%高の1オンス=1473.40ドル。

Oil Falls as U.S. Inventories Rise, OPEC Sees Surplus

PRECIOUS: Gold Rises Amid Trade Uncertainty, Asia Growth Worries

◎欧州債:ドイツ債は続伸、イタリア債は続落ー利回り格差が拡大

  14日の欧州債市場でドイツ債が前日に続き上昇、イタリア債は続落した。ドイツ債とイタリア債のイールドスプレッドは9月初め以来で最大となった。

ドイツ債はブルフラット化。中国が米国との貿易合意を巡り、既存の関税の撤回は重要な条件だと強調ことに反応して株価が下落、安全資産としてドイツ債が買われたイタリア債は先物主導で売られた。ドイツ債とのイールドスプレッドは14ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)拡大して168bpと、1日当たりの拡大幅としては8月9日以来で最大だった英国債は上昇。先物主導で逃避買いが進んだドイツ10年債利回りは4bp下げてマイナス0.34%、フランス10年債利回りは3bp下げてマイナス0.02%、イタリア10年債利回りは8bp上昇の1.32%ユーロ参加国の国債利回りとスプレッドの一覧はこちらをクリックしてください

(NY外為と米国株・国債・商品を更新します)

©2019 Bloomberg L.P.


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