話題株:協和キリンなど医薬品上昇、田辺三菱TOBで再編期待高まる

(ブルームバーグ): 19日の東京株式市場では、三菱ケミカルホールディングスが子会社の田辺三菱製薬に公開買い付け(TOB)を実施すると発表したことを受けて、業界再編期待から医薬品株が買われている。  

 午前の取引終了時点で医薬品セクターは前日比1.4%上昇し、東証1部の33業種で上昇率1位。田辺三菱薬は前日比300円のストップ高買い気配となっている。

  個別銘柄では、協和キリン株が一時4.9%高、大日本住友製薬が5.5%高、JCRファーマが6.3%高。ブルームバーグのデータによると、キリンホールディングスは協和キリン株を約53%、住友化学は大日本住友株を約52%、JCRファーマはメディパルホールディングスが22%保有している。

  東海東京調査センターの赤羽高アナリストは、三菱ケミHによる田辺三菱薬へのTOB実施によって「医薬品業界の再編成期待が高まった。投資資金が流れている」と話す。また、証券ジャパンの大谷正之調査情報部長も、「親子上場の解消を含め、企業グループの仕組みを変える流れがある」と話す。「スピード経営が可能になり、物流面などで余分なコストを省くなどメリットがある」と評価した。

  三菱ケミHは、田辺三菱薬のTOBの狙いについて、研究開発費が増加する見通しの下、経営の効率化を図るためと説明した。買い付け価格は1株2010円で田辺三菱薬の前日株価終値を50%上回る水準。SMBC日興証券の竹内忍アナリストはメモで、シナジーなどの効果を考慮してもTOB価格に割高な印象はぬぐえないと指摘した。

©2019 Bloomberg L.P.


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