(ブルームバーグ): イングランド銀行(英中央銀行)金融政策委員会(MPC)メンバーのソーンダース氏は15日、目標を下回る低インフレの長期化を避けるための景気刺激策が必要だとの考えを示した。同氏は利下げ支持派の1人。

  ソーンダース氏は北アイルランドでの講演で、景気の低迷と労働市場の軟化兆候は、長期の低成長につながる可能性が高いと指摘。その結果、ディスインフレ的で持続的な需給ギャップが生じるだろうと述べ、こうしたリスクは「比較的早期の積極的な対応」を必要にすると呼び掛けた。

  ソーンダース氏は昨年11月と12月の会合で0.25ポイント利下げを主張した2委員の1人。

  15日の講演では、「目先の緩和を遅らせ、景気の弱さが続いてより大幅な緩和が後になって必要になる場合、低インフレのわなに陥るリスクは高まる。低インフレのわなは決して無害ではない」と語った。

  英国は現時点で低インフレのわなに陥ってはいないが、他の先進国・地域を見れば、慎重さと低成長、低いインフレ期待という連鎖に陥るリスクは「単なる理論的な可能性ではない」ことが分かると論じた。

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