(ブルームバーグ): 15日の米株式相場は上昇。S&P500種株価指数とダウ工業株30種平均は最高値を更新した。米中が署名した部分的な貿易合意について、詳細を見極める動きとなる中、買いが優勢になった。米国債も値上がり。

  S&P500種は日中取引ベースの最高値を更新した後、この水準をやや下回って引けた。トランプ米大統領と中国の劉鶴副首相は貿易交渉の第1段階合意に署名した。合意文書には、中国の企業および政府系機関による米国の技術と企業機密の窃盗に対し中国側が取り締まりを強化すること、対米貿易黒字を縮小させるために中国が米国から購入する2000億ドル(約22兆円)相当のモノとサービスの概要などが盛り込まれた。一方、大豆相場は下落。中国が大豆購入は需要次第になると示唆した。

  S&P500種は前日比0.2%高の3289.29。ダウ平均は90.55ドル(0.3%)高の29030.22ドル。ナスダック総合指数は0.1%上昇。ニューヨーク時間午後4時43分現在、米10年債利回りは3ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の1.78%。

  グレンミード・トラストのプライベートウェルス部門で最高投資責任者(CIO)を務めるジェイソン・プライド氏は、「『第1段階』の合意は貿易摩擦が始まるきっかけとなった構造的問題の多くには対応していないようだが、継続する貿易摩擦がもたらす不確実性、つまり突然に新たな関税の脅威が生じることへの不透明感は減る」と述べた。

  S&P500種は6営業日連続で日中ベースの最高値を更新。ゴールドマン・サックス・グループとバンク・オブ・アメリカ(BofA)の決算は失望を招く内容だったが、ほとんど材料視されなかった。この日はナスダック総合とダウ平均も日中の最高値を更新した。クドロー米大統領国家経済会議(NEC)委員長が追加減税に関する作業を進めていると発言したことも、株式相場の押し上げ要因となった。

  ニューヨーク原油先物相場は反落。米エネルギー情報局(EIA)の在庫統計で燃料在庫の増加が示され、いったん大きく下げたが、米中が貿易合意の第1段階に署名すると、下げ幅を縮める展開となった。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物2月限は42セント(0.7%)安の1バレル=57.81ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント3月限は49セント下げて64ドル。

  ニューヨーク金先物相場は反発。ドルの下落が金買いにつながった。12月の米生産者物価指数(PPI)統計でインフレ圧力が抑制されている状況が示唆されたことで、低金利が続くとの見方も強まった。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物2月限は、0.6%高の1オンス=1554ドルで終了。

Oil Eases Losses After U.S., China Sign Phase One of Trade Deal

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(相場を更新し、第4−5段落を追加します)

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