(ブルームバーグ): 米下院は15日、トランプ大統領に対する弾劾訴追決議を上院に送付した。弾劾裁判で検察官役を務める民主党下院議員らによる送付は弾劾裁判開始に向けた最初のステップだが、トランプ大統領が無罪となるのはほぼ確実。

  マコネル共和党上院院内総務は検察官役の下院弾劾マネジャー7人に対し、16日午後0時(日本時間17日午前2時)に上院本会議で弾劾条項を読み上げるよう要請した。連邦最高裁のジョン・ロバーツ長官は同日午後2時に弾劾裁判の裁判長に宣誓就任し、上院議員100人全員を陪審役に就かせる。

  マコネル氏はまた、トランプ大統領は弁護団派遣で正式な召喚状を受け取ると説明。ホワイトハウスが弾劾プロセスに初めて関与することになる。弾劾裁判は数週間続く見通しで、マコネル氏は21日に「本格的に」始まると述べた。

  ペロシ下院議長が弾劾マネジャーに選任したアダム・シフ情報特別委員長やジェラルド・ナドラー司法委員長ら7人は既に協議を開始している。トランプ大統領の罷免には上院の3分の2が賛成する必要があるが、過半数議席を握る共和党から議員20人以上が大統領に反旗を翻すとは考えにくいことから、弾劾マネジャーの主張は疑惑の深刻さを測る米国民に向けたものとなりそうだ。

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