(ブルームバーグ): 米アルミニウム生産最大手アルコアの株価が16日、2018年半ば以来最大の下げを記録した。昨年10−12月(第4四半期)決算が予想より大幅な赤字となった上に、今年の世界アルミ市場の供給過剰見通しを示したのが嫌気された。

  4四半期連続赤字となった同社にとって、供給過剰見通しはコスト削減をさらに急ぐ必要性を浮き彫りにした。同社の予測によると、中国での生産が供給過剰に拍車を掛ける見通し。

  アルミ価格は貿易摩擦や世界的な製造業減速を背景に下落しており、 アルコアの予測からすると一段の値下がりが見込まれる。同社は価格低迷に対応し資産売却と経営のスリム化を図る措置を講じており、昨年10月には非中核資産売却で最大10億ドル(約1100億円)の売却益を見込むことを明らかにしていた。

  ジェフリーズのクリストファー・ラフェミナ氏ら同社アナリストはリポートで、「中国の過剰生産能力はアルミ市場に依然として問題だ。アルコアはコスト削減策と生産性向上策を講じているが、アルミ市場のファンダメンタルズの弱さとフリーキャッシュフローの不足が懸念材料だ」と分析した。

  アルコア株は16日、前日比12%下落し17.78ドルで終了。18年7月以来の最大の下落となった。

©2020 Bloomberg L.P.