(ブルームバーグ): レポ貸し付けのスプレッド拡大が理由か、ジャンク債の値上がりが理由かは分からないが、2019年10−12月(第4四半期)はウォール街のトレーディングデスクに優しかった。

  ゴールドマン・サックス・グループとバンク・オブ・アメリカ(BofA)が15日、JPモルガン・チェースとシティグループに続いて予想を上回る債券トレーディング収入を発表した。4行を合わせた同業務の収入は前年同期比56%増と、8年余りで最大の増加となった。19年前半がここ10年で最悪の業績だった大手行のトレーディングデスクにとって朗報だった。

  電子取引への移行の中で各行はシェア拡大にしのぎを削っている。KBWのアナリスト、ブライアン・クラインハンツル氏はインタビューで、投資家はこの環境での取引に抵抗がなくなってきているが依然として財布のひもは固いとし、「銀行はそれぞれに強みのある分野で市場シェアを獲得のため攻勢に出ている」と話した。

  JPモルガンの第4四半期債券トレーディング収入は87%増、シティは56%増、ゴールドマンは63%増だった。2年物と10年物米国債のスプレッドが8月時点のマイナスから、12月末までに年初来の高水準となる中で多くの銀行が金利事業の好調を報告した。レポ貸し付けでの利ざやの拡大も銀行の追い風となった。

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