(ブルームバーグ): プライベートエクイティ(PE、未公開株)投資の大手KKRは、シェアオフィス事業の米ウィーワークのように、実績のないスタートアップ企業が突然没落するケースは今後もあるだろうと警告した。

  KKRでグローバルマクロ・アンド・アセットアロケーション・チームを率いるヘンリー・マクベイ氏は、ベンチャーキャピタルから出資を受けており評判は高いものの実際には利益の出ていない企業や、成長の初期段階にある企業にはあまり投資しないことを勧めた。

  同氏は2020年見通しレポートで、「ウィーワークが陥った状況は『偶発的』なものではなかった」と指摘した。リポートは特定の企業には言及していない。ウィーワークと似た状況のますます多くの企業が「2020年に資金調達で困難に直面する可能性がある」と付け加えた。

  ウィーワークの親会社ウィーは19年10月に、評価額が80億ドル(約8800億円)未満と同年前半の470億ドルから急落。同社は新規株式公開の計画を棚上げし、出資しているソフトバンクグループは救済を余儀なくされた。

  ウィーワークはウォール街にとって、もてはやされている未公開企業の評価額や企業統治を巡る疑わしさの象徴となった。しかしマクベイ氏によれば、そのような企業はウィーワークだけではなく、投資家はそうした企業のリスクについてもっと警戒する必要がある。

  マクベイ氏は、固定費が高く、利益率の低い企業が資金を調達できるケースがまだ多過ぎると指摘。「2020年には投資家コミュニティーがより懐疑的になることでこうした問題が露呈し、特に不採算の未公開企業が公開市場にアクセスしようとする際に問題が起こるだろうと考えている」とし、「キャッシュフローコンバージョンが再び最重要になる」環境を予想した。

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