(ブルームバーグ): 米国が世界経済の成長ペースを定める日々が終わりつつあるようだ。

  国際通貨基金(IMF)の世界経済見通し発表を20日に控え、米経済の勢いが世界全体を下回ると予想するエコノミストが増えている。世界経済は底入れし、2020年にゆっくりと持ち直しつつあるように見える。

  「世界がリードし、米国は後れを取る」とパシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO)のグローバル経済アドバイザー、 ヨアヒム・フェルズ氏はブルームバーグテレビジョンで語った。PIMCOは今年1−6月(上期)の米経済成長率が1%程度に落ち込むとの弱気な見方を示している。

  20年に予測される世界経済の成長パターンは、トランプ米大統領の減税が米国の需要を支えた一方、同大統領による「米国第一」の貿易政策が重しとなり米国外で景気が低迷した過去2年とは対照的だ。  

  ドイツ銀行のチーフエコノミスト、トルステン・スロック氏は「欧州が悪く、米国は良好だという、われわれがここ2年言い続けてきたストーリーが反転しつつある」と述べた。

  米経済は今年も日本やドイツなど他の主要先進国より高成長を遂げると見込まれているものの、JPモルガン・チェースのグローバルエコノミスト、マイケル・ハンソン氏らは「米国例外主義の終わり」という変化を想定している。同氏は世界経済が約2.5%成長で安定するものの、米国の成長率は昨年の2.3%から今年は1.7%に低下すると予想している。

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