(ブルームバーグ): 衆院は13日の本会議で、日本銀行審議委員に丸三証券経済調査部長の安達誠司氏(54)を充てる国会同意人事案を賛成多数で可決した。14日に開かれる参院本会議でも同意を得られる見通しで、内閣の任命を経て3月26日に就任する予定だ。前日に任期が満了する原田泰審議委員の後任となる。

  安達氏は1965年生まれ。東大経済学部を卒業。大和証券入社後、大和総研、クレディ・スイス・ ファースト・ボストン証券、ドイツ証券シニアエコノミストなどを経て、2013年1月から丸三証券経済調査部長。

  大胆な金融緩和政策によって経済成長と緩やかなインフレを目指すリフレ派で、若田部昌澄日銀副総裁や原田委員、浜田宏一内閣参与、岩田規久男前日銀副総裁らとの共著「リフレが日本経済を復活させる」を13年に出版している。

  講談社のウェブサイト「マネー現代」の連載コラムでは、安倍晋三政権の経済政策であるアベノミクスが日本経済の流れをデフレ脱却の方向に変えたとし、日銀の金融政策運営も有効に機能していると評価。金融緩和の強化策としてのマイナス金利の深掘りについては、効果が極めて限定的との見解を示している。

  政府は1月28日に日銀審議委員に安達氏を起用する国会同意人事案を衆参両院に提示していた。審議委員は、日銀の最高意思決定機関である政策委員会のメンバーで、同委員会は総裁1人、副総裁2人、審議委員6人で構成されている。年8回定例開催する金融政策決定会合で、当面の金融政策運営の方針などを決める。

©2020 Bloomberg L.P.