(ブルームバーグ): 12日の東京株式市場ではTOPIXが3営業日続落。新型肺炎による企業業績への影響が引き続き不安視され、化学やゴム製品、保険など金融株が安い。ソフトバンクグループなど情報・通信や半導体関連は上昇し、日経平均株価は反発。

  野村証券投資情報部の伊藤高志エクイティ・マーケット・ストラテジストは、春節明けの中国で新型肺炎の影響により生産活動の立ち上がりが鈍いことから、「日本企業の業績にも影響が出てくることが懸念される」と話した。1−3月期業績が回復するとの見方が後退したと同氏はみる。

  小高く取引を開始して間もなくTOPIXはマイナス圏に転じた。いちよしアセットマネジメントの秋野充成執行役員は、パウエルFRB議長がTビル購入の縮小に言及したことを挙げ、「流動性の拡大が止まり株式相場への追い風がなくなる」ことに不安を示していた。

  一方、日経平均は終日上昇を維持した。指数寄与度が高いソフトBGがTモバイルのスプリント買収承認を受けて急騰したほか、東京エレクトロンやアドバンテストなど半導体関連が指数を押し上げた。東海東京調査センターの関邦仁ストラテジストは、感染拡大の中でも「次世代通信規格(5G)やデータセンターの成長投資は続き、半導体関連企業の業績改善という見方に変更はない」と話した。

東証1部33業種ではゴム製品、建設、保険、医薬品、化学、銀行が下落率上位情報・通信、電機、精密機器は上昇東証1部値上がり銘柄数は796、値下がりは1275

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