(ブルームバーグ): 欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎NY外為:ドル下落、FRB議長の証言後も軟調−ユーロは高い

  11日のニューヨーク外国為替市場ではドルが軟調。パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長は、新型コロナウイルスの影響を注視していると証言した。欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁が利下げ検討の可能性を示唆しなかったため、ユーロは上げに転じた。

主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比0.2%低下、5日ぶりに下げた。金や米国債など逃避資産も下げたCIBCのビパン・ライ氏は「新型コロナウイルスへのリスク反応という面で、外為市場は株式市場からかい離していたが、現在は遅れを取り戻そうと、ドルがディフェンシブになっている」と述べたニューヨーク時間午後4時35分現在、ユーロは対ドルで0.1%高の1ユーロ=1.0918ドルと、7日ぶりに上昇。一時は0.2%下げ、1.0892ドルを付ける場面もあったドルは対円でほぼ変わらずの1ドル=109円79銭。ニューヨークのブローカーによると、110円近辺には大量の損失覚悟のドル売りが控えている一方、109円30銭前後ではドル買いが入りやすい

◎米国株・国債・商品:S&P500最高値、終盤は失速−国債反落

  11日の米株式相場は小幅高。米連邦取引委員会(FTC)が同国ハイテク大手の一部による買収について調査していると明らかにした後、上げ幅を縮小した。米国債は反落。

  S&P500種株価指数は取引終盤に伸び悩んだものの、終値ベースの最高値を再び更新した。FTCの調査に関する報道を受け、フェイスブックやマイクロソフトなどが下げた。一方、ヘルスケアや一般消費財には買いが入った。

  S&P500種株価指数は前日比0.2%高の3357.75。ダウ工業株30種平均は0.48ドル安の29276.34ドル。ナスダック総合指数は0.1%上昇。ニューヨーク時間午後4時46分現在、米10年債利回りは3ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の1.60%。

  パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長は下院金融委員会の公聴会での証言で、中国発の新型コロナウイルス感染拡大に伴う影響を金融当局として注視していると述べた。Eトレード・ファイナンシャルの投資戦略担当バイスプレジデント、マイク・ローウェンガート氏は、パウエル議長の「慎重ながらも楽観的な姿勢にそう驚きはない」と指摘。「すでに活気を欠いている世界経済の成長にこのウイルス問題が長期にわたって影響をもたらすかどうか、現段階では分からないままだ」と語った。

  ニューヨーク原油先物相場は反発。「OPECプラス」共同技術委員会の減産勧告をロシアはまだ検討中で決めかねているものの、買いが優勢になった。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物3月限は37セント(0.8%)高の1バレル=49.94ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント4月限は74セント高の54.01ドル。

  ニューヨーク金先物相場は反落。新型ウイルス懸念の後退で株高となる中、金など安全資産への逃避需要が弱まり、5営業日ぶりに下げた。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物4月限は0.6%安の1オンス=1570.10ドルで終了。

Oil Clinches Gain Despite Russia Indecision on OPEC+ Output Cut

Gold Falls and Copper Gains With Global Virus Concerns Easing

◎欧州債:イタリア債下落、国債入札で旺盛な需要−ドイツ債は下落

  11日の欧州債市場ではドイツ債が下落。ドイツ主要株価指数は最高値を更新した。イタリア債は下落。シンジケート団を通じた16年債の発行(90億ユーロ)では500億ユーロを超える過去最大の需要を集めた。

ドイツ債はベアスティープ化。アイルランド債はユーロ圏他国債を下回るパフォーマンスとなった。アイルランドでは連立政権発足に向けて話し合いが行われるイタリア債とドイツ債のイールドスプレッドは136ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)で変わらず英国債のイールドカーブはフラット化。シンジケート団を通じて2071年10月償還の国債(25億ポンド)が売り出されたドイツ10年債利回りは2bp上げてマイナス0.40%、英10年債利回りは1bp上げて0.57%、イタリア10年債利回りは2bp上昇して0.97%ユーロ参加国の国債利回りとスプレッドの一覧はこちらをクリックしてください

(NY外為と米国株・国債・商品を更新します)

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