(ブルームバーグ): 欧州最大のタイヤメーカー、フランスのミシュランは11日、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、中国での売上高が今月減少するとの見通しを明らかにし、2020年通期の利益見通しを引き下げた。

  ミシュラン株は11日のパリ市場で一時4%安を付けた後、3%安で引けた。

  イブ・シャポ最高財務責任者(CFO)はブルームバーグテレビジョンのインタビューで、在庫水準が低下したため中国工場で操業を再開したものの、ウイルス感染拡大が販売やサプライチェーンに及ぼす影響の予測には「極めて慎重」になっていると語った。中国での売上高は全体の5%にすぎないという。

  同CFOは、中国での売上高が2月に落ち込む可能性が高いとしながらも、 「当面は供給について特定の警戒や懸念はない」と述べた。20年の乗用車・小型トラック向けタイヤ市場については「やや縮小する見込み」とした。同社は新型ウイルスの事業への影響を見込む以前に、全般的な需要鈍化を想定。これに沿って、見通しを調整してきた。

  発表資料によると、20年の営業利益は前年の30億1000万ユーロ(約3600億円)から「若干減少」する見通しで、フリーキャッシュフローは新型ウイルスの影響を除外したベースで15億ユーロ強を見込んでいる。従来の目標は営業利益が為替変動を除くベースで37億ユーロ、フリーキャッシュフローが17億ユーロ余りだった。

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