(ブルームバーグ): ドイツ銀行は2014年以来初めて、「その他ティア1債(AT1債)」を起債した。業績立て直しの取り組みが進展した兆候を受けて、高リスク・高クーポンのAT1債の需要が高まった。

  事情に詳しい関係者が匿名を条件に述べたところによると、12億5000万ドル(約1370億円)相当のドル建て永久債の表面利率は6%と、当初目標の約6.75%より低くなった。2025年10月の早期償還条項付きのこのドイツ銀債は、ムーディーズ・インベスターズ・サービスから投資適格級を4段階下回る「B1」の格付けを得る見込み。

  最もリスクの高いタイプの銀行債であるAT1債の起債は、損失に歯止めをかけ投資家の信頼を取り戻すクリスティアン・ゼービング最高経営責任者(CEO)の取り組みが奏功したことを示している。

  クレジットサイツのアナリスト、サイモン・アダムソン氏は11日のリポートで、ほんの数カ月前ですら「考えられない」ことだったと指摘。有利な市場環境に加えて、ドイツ銀に対するセンチメントの改善が「風景を様変わりさせた」と記した。

  米資産運用会社キャピタル・グループも先週、ドイツ銀株保有を明らかにし、株価急伸につながった。

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