(ブルームバーグ): 電通グループは12日、前期(2019年12月期)の営業損益が34億円の赤字(従来予想は609億円の黒字)だったようだと発表した。営業損失を計上するのは01年11月の上場以来初めてとなる。ブルームバーグが集計したアナリスト12人の市場予想の平均値は674億円の黒字だった。

  赤字となったのはアジア太平洋地域の事業計画を見直し、10−12月期に約701億円ののれん減損損失を計上したため。豪州で主要なクライアントを失ったほか、中国で現地プラットフォーマーや広告会社との競争が激化しており、アジア太平洋地域全体で不透明感が増していることが響いたとしている。

  前期の純損益速報値についても809億円の赤字だと発表した。従来は62億円の黒字と予想しており、純損益の赤字は09年3月期以来初めて。同社は13日に前期の決算発表を予定している。

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