(ブルームバーグ): 12日の欧州債券市場で、ギリシャ10年債の利回りが1%を下回った。ユーロ圏からの離脱がささやかれる中で利回りが45%近くまで上昇していた約10年前とは、状況が様変わりした。

  ギリシャ債は依然として投資不適格級(ジャンク)債の位置づけだが、利回り追求に懸命な投資家を遠ざけてはいないようだ。デンマークのダンスケ銀行でチーフアナリストを務めるイェンス・ペーター・ソレンセン氏は、「利回り追求の動きだ。機会を逃すことへの不安が投資家を突き動かしている」と指摘。欧州連合(EU)の支援を受けて、「ギリシャの現政府は実際、うまく機能している」と述べた。

  ギリシャ経済は平時に戻る兆しを示している。昨年の国内総生産(GDP)成長率はプラス2%前後だったと見込まれ、政府債務のGDP比率を185%程度に押し下げた様子だ。欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁は先週、ECBが買い入れる債券に将来的にギリシャ債が含まれるとの確信を表明。債券買い入れの対象となるには、主要格付け会社4社のうち1社から投資適格級の格付けを得る必要がある。

  フィッチ・レーティングスは1月、ギリシャの格付けを投資適格級から2段階低い「BB」に引き上げ、見通しを「ポジティブ(強含み)」とした。ギリシャの格付けを投資適格級から3段階低い「BB−」としているS&Pグローバル・レーティングは、4月24日に格付け見直しを発表する。ムーディーズ・インベスターズ・サービスの格付けは、S&Pよりもさらに1段階低い。

  ロンドン時間午後1時の時点で、ギリシャ10年債利回りは0.98%。同年限のイタリア債は0.93%となっている。

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