(ブルームバーグ): ドイツ経済がリセッション(景気後退)入りする恐れがあると、ドイツ銀行が警告した。長引く鉱工業の低迷に、新型コロナウイルスの流行が追い打ちをかけるとみている。

  ドイツ銀行は今や、2019年10−12月(第4四半期)が小幅なマイナス成長だったと予想。20年1−3月のプラス成長回復には懐疑的な見方を示した。2四半期連続のマイナス成長は定義上、リセッションに該当する。打撃はユーロ圏全体にも及ぶため、ドイツの政治家には歳出拡大を求める圧力が増しそうだ。

  10−12月GDPは14日に発表される予定。予想中央値は0.1%のプラス成長だが、調査回答者のおよそ3割はマイナス成長を予測している。

  ドイツ銀行のエコノミスト、シュテファン・シュナイダー氏はリポートで、「新型コロナウイルスは中国経済再興への期待をそぎ、世界経済の回復を揺るがすリスクになっている」と指摘。「従って、10−12月から1−3月にかけてテクニカルなリセッションに入る可能性はますます高まっているように思われる」と続けた。

  同氏は新型ウイルスの影響が1−3月のドイツの成長率を0.2ポイント押し下げると見込む。現在の市場コンセンサスはプラス0.2%成長で、ウイルスの押し下げ効果を加味すればリセッション入りの瀬戸際に追い込まれる。

©2020 Bloomberg L.P.