(ブルームバーグ): 東京外国為替市場は円が全面高。中国湖北省で新型コロナウイルス感染症例が急増したことを受け、リスク回避の円買いが強まった。

市場関係者の見方

NBCフィナンシャル・マーケッツ・アジアのディレクター、デービッド・ルー氏(香港在勤)

最近、 新型ウイルスの感染増加率が落ちつき、市場が安心してきたところで感染症例の急増という不意打ちを食らいリスクオフに。楽観的になりすぎた部分のはく落はまだ続いているとみられ、ドル・円は上値の重い動き欧米市場でもこの流れが意識されると、ドル・円は109円80銭の安値を割れて109円50銭を試しそう。109円50銭付近は足元の安値で、これを割れるとストップロスもありそう。一時的にだが下値を広げるリスクはある

ソシエテ・ジェネラル銀行の鈴木恭輔為替資金営業部長

ドル・円は新型ウイルス感染症例の急増で下落した。新型ウイルスへの不透明感が残っており、110円台は重くなりそうユーロの動きにも注目。ドイツの政治や経済に不透明感が増す中、財政拡張や金融緩和期待が高まっているユーロ・ドルは2017年以来の安値を更新したが、ユーロ・円も昨年11月安値を割り込むと116円が視野に入りやすく、ドル・円の圧迫材料になりうる

背景

中国湖北省の衛生健康委員会は13日、確認された新型コロナウイルス感染症例が12日に1万4840件増加したと発表、「臨床診断」の症例を含む形で基準改定された。同日の死者は242人増え、計1310人となった12日のニューヨーク外国為替市場ではユーロが下落。対ドルで17年以来の安値を付け、対スイス・フランでは16年以来の安値水準に下げた。ユーロ圏の景気減速を示す指標がユーロの売り材料に日経平均株価は午前の取引で前日比一時47円高まで戻す場面も、終値は33円安だった。米EミニS&P500種3月限は一時0.5%安

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