(ブルームバーグ): 中国の高級ショッピングモールに入居する華美な宝飾店もスパイシーな「火鍋」を提供し、以前は長蛇の列だった飲食店もすぐには平常に戻りそうにない。店の経営者は新型コロナウイルスの流行が一段落するまで待つ構えだ。

  中国が新型ウイルスの封じ込めを急ぐ中で、宝飾品販売の周大福珠宝集団やファストフードチェーン経営のヤム・チャイナ・ホールディングスは全店舗の最大8割を閉鎖している。

  地元当局は住民に屋内にとどまるよう求め、感染拡大阻止で思い切った措置を実施。こうした中で市民が買い物への外出を控える動きは、今年の春節(旧正月)休暇が不振だった消費関連企業にとって大打撃だ。旅行や買い物が盛んな春節期間中の消費は昨年1兆元(約15兆8000億円)を突破していた。ゴールドマン・サックス・グループなどは新型ウイルスを理由に中国の2020年成長見通しを下方修正している。

  売上高で世界最大の宝飾店チェーンである周大福珠宝集団は中国本土の店舗の約80%で休業しているが、再開の具体的な予定はない。同社の広報担当者によると、営業を続けている店舗でも大半が時間を短縮しているが、人員削減の予定はないという。同社は中国本土で3600店舗余りを展開する。

  中国の約1300都市に9200店舗を構えるヤム・チャイナ・ホールディングスも全店舗の30%余りを休業していると、アンディ・ヤン最高財務責任者(CFO)が6日、決算に関するアナリストとの電話会議で語った。「営業再開の時期やペースは予測がつかない。感染拡大に対応し新たな店舗閉鎖または営業の見直しを求められるか、自らそう決断することになるかもしれない」と語った。

  火鍋を提供する飲食店チェーンで中国最大手の海底撈インターナショナル・ホールディングも1月26日から休業している550店舗で営業再開のめどが立っていない。「われわれは状況を注視し、営業再開に向けた政府の段階的な計画に留意する」と、広報担当者が微信(ウィーチャット)への投稿で明らかにしている。

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