(ブルームバーグ): 中国の自動車販売が1月に急減した。新型コロナウイルス感染拡大で自動車販売店への客足が落ち込み、業界全体を覆う暗さが増した。

  中国自動車工業協会(CAAM)が13日発表した1月のディーラー向け乗用車販売は、前年同月比20.2%減の161万台。月間として2012年1月以来の大きな落ち込みを記録した。

  1月の自動車販売は18%減の194万台、新エネルギー車販売は54.4%減の4万4000台となった。

  CAAMによれば、新型コロナウイルスにより中国の自動車部品サプライチェーンは混乱。感染拡大で短期的に自動車生産・販売は大きな打撃を受けるとしているものの、長期的な成長予測は変わらないようだと説明した。

  中国の全国乗用車市場情報連合会(乗連会)が同日発表した1月の乗用車販売(小売りベース)は前年同月比21.6%減の171万台となった。2月は30%を超える前年割れとなる可能性があるとみている。1月のスポーツタイプ多目的車(SUV)販売は17.1%減の78万303台。

  世界最大の自動車市場である中国は経済減速と貿易摩擦で打撃を受けているが、それに新型ウイルスの感染拡大が追い打ちをかけた格好だ。新型ウイルスの中心地である武漢などが封鎖される前の段階で、今年の中国自動車市場はすでに3年連続の縮小に向かうと予想されていた。

  ドイツのフォルクスワーゲン(VW)や米テスラ、トヨタ自動車などは中国での操業に支障が出ているとしており、大手部品サプライヤーのアプティブの試算では、中国での自動車メーカーの生産は1−3月(第1四半期)に15%減少が見込まれている。

(5段落目に乗連会の発表を追加して更新します)

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