(ブルームバーグ): 東京外国為替市場でドル・円相場は一進一退。米国の3連休を控える中、中国湖北省での新型コロナウイルス感染急増や経済的な影響拡大への懸念からリスク回避の円買いがやや優勢となる一方、中国株の反発などを受けてドルが上昇する場面もあった。

市場関係者の見方

バークレイズ証券の門田真一郎チーフ為替ストラテジスト

中国の基準改定による新型コロナウイルスの感染急増を受けたリスク回避の中でドルも円も強く、クロス・円相場は下がりやすい。ドル・円は110円台のリスクオンから戻ってきた格好米国の3連休もあり、新型ウイルス関連のニュースを警戒して、ポジションをリスクオンに傾けたまま週末を迎えたくないとの調整圧力がある。株安はドル・円の下押し圧力にユーロは、昨秋からの景気上振れが収まりつつあるところに新型ウイルスの感染拡大で中国との経済的な関係の深さが売り材料に。リスクオフによる全体的なドル高基調も影響している

みずほ証券の山本雅文チーフ為替ストラテジスト

新型ウイルスの感染拡大は続く中、今朝発表された感染者増が前日より少なく中国株が反発した影響でドル・円が一時上昇市場関係者はいずれは収束に向かうと考えており、そうした方向のニュースには敏感に反応しやすい

三井住友銀行NYトレーディンググループの下村剛グループ長

このところ週末に感染拡大のニュースが出ることへの警戒感から、金曜日はリスク回避方向のポジション調整が生じやすい。来週月曜日は米国の祝日でもある。ドル・円相場は底堅いが上値も重い

背景

新型コロナウイルス関連:中国湖北省、新型ウイルス感染4823件増−本土の死者1483人以上にホワイトハウス、対中批判強める−新型コロナウイルス対応に失望表明新型コロナウイルス、世界の3分の2が感染する可能性も−専門家新型ウイルス、国内で渡航歴ない患者が相次ぎ判明−初の死者も日経平均株価は前日比140円14銭安で取引を終了。米株価指数先物やアジア株は小幅高

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