(ブルームバーグ): ロシアのプーチン大統領が同国の憲法改正案を打ち出した際、改正案を検討する作業部会委員75人を指名したが、その中には棒高跳び競技で2度の五輪優勝経験を持つエレーナ・イシンバエワ氏も含まれていた。

  イシンバエワ氏は13日に作業部会の会合で、参加の機会を得たことについてプーチン大統領に感謝の意を伝え、「これまで憲法を読む理由も必要もなかった」が、これで「わが国の憲法を私は読むことになる。これが非常に重要な書物だと今は理解している」と語った。

  4月にも国民投票にかけられる改憲案は、プーチン大統領が2024年の任期切れ以降も引き続き統治できるようにする取り組みと広く受け止められている。ソ連崩壊後の新生ロシアの憲法が1993年に制定されて以来初めて主要な改正となる。

  13日の作業部会の会合では、第2次世界大戦の戦勝国としてのロシアの立場を主張することや、同国が常に核保有国であると明記する案などが示された。また1人の委員は、日本と数十年にわたり論争が続く北方領土を含め、いかなる領土の割譲も禁止することを改憲案に盛り込みたい意向を示した。

  プーチン大統領はこうした案を好感すると述べたが、新憲法に盛り込むと明言するには至らなかった。

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