(ブルームバーグ): 中国の1月の乗用車販売は前年同月比約22%減と大幅に落ち込み、自動車の排ガス触媒に用いられる貴金属のパラジウムの値上がり傾向に影響する可能性がある。

  パラジウムは昨年、59%のリターンを投資家にもたらした。DCI・BNPパリバ指数でフォローされている一次産品では最大だった。この値上がりは、中国政府の排出基準厳格化に伴い自動車に使われるパラジウムの量が増えるとの見通しに後押しされた。しかし現在は、パラジウムの値上がりを見込んだヘッジファンドのポジションが8カ月ぶりの低水準に落ち込んでおり、強気のセンチメントが揺らいでいる。  スタンダードチャータード銀行の貴金属アナリスト、スキ・クーパー氏は電子メールで、自動車メーカーによる「操業の一時停止により、短期的なボトルネックや需要の一時的な落ち込みが生じ得る」とした上で、「重要なのは、今後、自動車販売がどの程度影響を受けるかだ」と指摘した。

  中国の全国乗用車市場情報連合会(乗連会)は13日、2月の乗用車販売も30%を超える前年割れとなる可能性があるとの見通しを示した。新型コロナウイルス拡散によるサプライチェーンへの影響は中国以外にも広がっている。

  パラジウムのスポット相場は13日、1オンス=2433.50ドルで終了。1月終盤に付けた過去最高値からは5.6%下げている。

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