(ブルームバーグ): 20日の米金融市場では株と原油が大幅安、国債が大幅続伸となった。新型コロナウイルスの大流行が経済に与える影響について厳しい見解が出たほか、外出禁止措置が拡大されたことが重しとなった。

  S&P500種株価指数は3年ぶり安値に沈んだ。週間ベースで15%安と、金融危機以来の大幅な下げ。欧州連合(EU)が今年のリセッション(景気後退)は恐らく2009年と同じ程度の深刻さになるとの見方を示したことや、米4−6月国内総生産(GDP)が前期比年率換算で24%縮小する見込みだとのゴールドマン・サックス見解が重しとなった。

  S&P500種株価指数は前日比4.3%安の2304.92。ダウ工業株30種平均は913.21ドル(4.6%)安の19173.98ドル。ナスダック総合指数は3.8%低下。ニューヨーク時間午後4時25分現在、米10年債利回りは27ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の0.87%。

  ステート・ストリート・グローバル・マーケッツのグローバルマクロストラテジスト、マービン・ロー氏は電話取材に対し、「これはある日突然、自律的に反発するような相場ではない」と指摘した。

  この日は株価指数の先物とオプション、個別株の先物とオプションが同時に決済日を迎えるクアドルプル(4重)ウィッチングとなった。株式市場では商い水準が通常を約60%上回った。

  為替市場では、ドルが円に対し4日続伸。一時は111円51銭と、ほぼ1カ月ぶり高値を付けた。主要中央銀行はこの日、流動性およびドル資金逼迫(ひっぱく)圧力を和らげるため、ドル流動性を融通するスワップライン取り決めの拡充を発表した。

  主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.1%上昇し、9営業日続伸。ドルは対円では0.6%高の1ドル=111円33銭。

  ニューヨーク原油先物相場は反落。協調的な供給抑制を提案している米テキサス州のエネルギー当局者が、石油輸出国機構(OPEC)の夏季の会合に招待されたことが分かったが、世界の燃料需要の落ち込みが一段と深刻化するとの懸念の方が強かった。

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物4月限は11%安の1バレル=22.43ドル。週間では29%安と、1991年1月以来の大幅下落となった。同限月はこの日が最終取引日だった。ロンドンICEの北海ブレント5月限は前日比1.49ドル下げ、26.98ドル。

  ニューヨーク金先物相場は続伸。新型コロナ感染拡大による経済への打撃を軽減しようと、各国・地域当局が景気刺激策などを講じていることが好感された。過去最高水準に達していたドル指数が一時低下したことも、代替資産としての金の需要回復につながった。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物4月限は0.4%高の1オンス=1484.60ドルで終了。週間では2.1%下げた。

Dollar Rises a 9th Day, Euro Extends Weekly Plunge: Inside G-10(抜粋)

Oil Suffers Biggest Weekly Loss Since 1991 With Demand in Focus(抜粋)

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