(ブルームバーグ): ニュージーランド準備銀行(中央銀行)が量的緩和(QE)への歴史的な一歩を踏み出した。新型コロナウイルスの感染拡大による経済への悪影響が強まる中、迫り来るリセッション(景気後退)を抑えるのが狙い。

  準備銀は23日、債券流通市場で最大300億NZドル(約1兆8900億円)相当の国債を向こう1年間で買い入れると発表。入札プロセスを通じてさまざまな年限の債券を週7億5000万NZドル購入するとしている。今週開始する。

  ANZ銀行ニュージーランドの金利ストラテジスト、デービッド・クロイ氏(ウェリントン在勤)は「巨大なパッケージだ」と指摘。「QEは経済を支え機能不全に陥っている市場を落ち着かせるのに役立つだろう。NZの債券市場に直ちに大きなインパクトを与えるだろう」と分析した。

  準備銀は先週、政策金利であるオフィシャル・キャッシュレートを0.25%に引き下げ、銀行の資本要件を強化する新ルール導入を先送りすることを決めた。政府も121億NZドル規模の景気対策を発表したが、エコノミストの大半はNZの景気が今年急激に縮小すると予測している。

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