(ブルームバーグ): 23日の米株式相場は続落。新型コロナウイルスの景気対策法案が議会でほとんど進展しなかったことが重しとなった。米連邦準備制度理事会(FRB)はこの日、大型経済支援策の第2弾を発表した。米国債は長期債中心に続伸。

  S&P500種株価指数は続落。米景気対策法案が上院で動議可決に必要な票を得られなかったことが響いた。2月19日に記録した過去最高値からの下落率は30%余りとなった。ダウ工業株30種平均はトランプ氏が大統領選で勝利した2016年11月8日以降の上げをほぼ全て失った。テクノロジー株は他業種よりも持ちこたえ、ナスダック100指数は小幅上昇して終えた。

  S&P500種株価指数は前週末比2.9%安の2237.40。ダウ工業株30種平均は582.05ドル(3%)安の18591.93ドル。ナスダック総合指数は0.3%低下。ニューヨーク時間午後4時59分現在、米10年債利回りは6ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の0.79%。

  FRBが発表した支援策第2弾には、借り入れコスト抑制のために債券を無制限で購入するほか、企業や州政府、地方自治体に確実に信用のフローが行き渡るためのプログラム創設などの対策が盛り込まれた。  エドワード・ジョーンズの投資ストラテジスト、ネラ・リチャードソン氏は、FRBに出来ることは最大限行われているが、「結局のところ、市場は財政対応が必要だと認識している」と指摘。「FRBが力強い措置を打ち出すたび、市場は『大変だ、この状況は誰が考えたよりも悪い』というような反応を示している」と語った。

  為替市場ではドルが続伸。主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は過去最高水準を更新した。英国で大幅な景気縮小の見通しが強まる中、ポンドは対ドルで1985年以来の安値を付けた。

  ドル指数は0.3%上昇し、10営業日続伸。ドルは対円で0.3%高の1ドル=111円23銭。

  ニューヨーク原油先物相場は反発。ブルイエット米エネルギー長官が、価格安定化に向け米国とサウジアラビアが連携する可能性を示唆したことが手掛かり。朝方はFRBによる経済支援策発表も好感して上昇した。

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物5月限は73セント(3.2%)高い1バレル=23.36ドル。ロンドンICEの北海ブレント5月限は5セント下落し27.03ドル。

  ニューヨーク金先物相場は急伸し、2009年以来の大幅高となった。米連邦準備制度理事会(FRB)による大型の経済支援策発表や、民主党のシューマー上院院内総務が景気対策での合意に楽観的な見方を示したことが背景。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物6月限は5.7%高の1オンス=1572.70ドルで終了。中心限月としては09年3月以来の大幅な上昇率。これで3営業日続伸となった。

Dollar Climbs as U.S. Stimulus Stalls; Pound Drops: Inside G-10(抜粋)

Oil Advances Despite Looming Demand Crisis, OPEC Deal Hopes Fade(抜粋)

Gold Rises Most Since 2009 on Fed, Bet on U.S. Fiscal Stimulus(抜粋)

(第4段落以降に市場関係者のコメントなどを追加、相場を更新します)

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