(ブルームバーグ): コロニー・キャピタルの創業者で、同社の会長兼最高経営責任者(CEO)を務める資産家のトーマス・バラック氏は、米国の商業用不動産ローン担保証券(CMBS)市場が破綻の瀬戸際にあるとの認識を示し、借り手のデフォルト(債務不履行)回避に向け、銀行と政府が迅速に行動しなければ、壊滅的な経済的影響の「ドミノ効果」をもたらすと予想した。

  バラック氏は、オンラインプラットフォーム「ミディアム」に22日に掲載した報告書で、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)と米経済の多くの部分の活動停止に伴う結果として、マージンコール(証拠金請求)と大量の差し押さえ、立ち退き、場合によっては銀行破綻という連鎖反応を警告した。

  バラック氏は「融資返済の要求がシステム全体のレベルで高まり、借り手のデフォルトのドミノ効果が生じる可能性が高い。それは不動産および住宅保有者、家主、デベロッパー、ホテル運営事業者、それぞれのテナントと従業員を含む不動産市場全体の幅広いステークホルダー(利害関係者)に速やかに深刻な影響を与えると予想される」と指摘した。

  同氏はその上で、大恐慌が小さく見えるほどの打撃もあり得るとの見解を明らかにした。

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