(ブルームバーグ): 消防用ホースや防護服など防災事業を手掛ける帝国繊維は27日、都内で定時株主総会を開き、物言う株主として知られる英投資ファンドのアセット・バリュー・インベスターズ(AVI)が提案していた配当の引き上げと自社株買いを求める2議案を否決した。広報担当者がブルームバーグの取材に答えた。

  AVIは1月、帝繊維に対して過大な政策保有株が同社の株主資本利益率(ROE)を押し下げているなどとして前期(2019年12月期)の期末配当を1株当たり76円(18年12月期実績は40円)への引き上げや、20億円規模の自社株買いを提案。自社株買いの原資として保有する不動産会社ヒューリック株式の売却も求めた。

  一方の帝繊維は従来計画していた40円に特別配当を加えた計45円の配当を提案。この日の総会で可決された。

  米国の議決権行使助言会社インスティテューショナル・シェアホルダー・サービシーズ(ISS)とグラス・ルイスは、AVIの提出した株主提案に対して賛成を推奨する一方、会社側の提案した買収防衛策の延長や白岩強社長の取締役再任について反対を推奨していた。

  帝繊維広報担当者によると、特別配当以外の買収防衛策延長などを含む会社側提案もすべて可決されたという。会社側はAVIの2議案に反対を表明していた。

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