(ブルームバーグ): 20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁は日本時間23日夜に緊急の電話会議を開き、新型コロナウイルスの感染が広がる中、世界経済への影響と対応策について議論した。会議後に会見した麻生太郎財務相は、市場や経済への影響について「深く憂慮している」とし、G20として「経済の危機を乗り越えるために、タイムリーに、躊躇(ちゅうちょ)なく万全な体制をとっていく」ことの重要性を強調した。

  また、共同で会見に臨んだ黒田東彦日本銀行総裁は、16日に前倒しで開催した金融政策決定会合で決めた金融緩和強化策を各国に説明したことを明らかにするとともに、米ドル資金を含めて潤沢な資金供給に万全を期す考えを改めて表明した。

  一方、麻生財務相によると、7月から開催予定の東京五輪・パラリンピックについて、各国から言及はなかったという。

  新型コロナの感染拡大を受けて各国の政府・中央銀行が対応に乗り出しているが、新興国を含めて世界的に株式相場が下落するなど国際金融市場は不安定な状況が続いている。

  G20財務相・中銀総裁は6日発表した声明で、「この局面において経済を支え、金融システムの強靭性を維持するため、財政・金融政策を含め、適切にさらなる行動をとる用意ができている」と表明。経済の下振れリスクを回避するため、「全ての利用可能な政策手段を用いる」としていた。

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