(ブルームバーグ): 25日も欧州では新型コロナウイルスの猛威が続いている。スペインでは新型コロナによる1日の死者数がこれまでで最多を記録、英国ではチャールズ皇太子の感染が明らかになった。

英国のチャールズ皇太子、新型コロナウイルス陽性−PA

  ローマからロンドンまで、いまや欧州各地の数百万人が外出をほぼ禁じられ、経済が大打撃を被っている。各国政府は巨額の救済・支援策を約束しているが、感染拡大を抑えられたことを示す兆しはほとんど表れていない。

  欧州経済のけん引役であるドイツの保健当局は、今回の危機はまだ始まったばかりだと厳しく警告。イタリアやスペインの医療施設は押し寄せる患者に対処しきれず、どの患者を優先させるかという苦しい決断をせざるを得なくなっている。

  スペインの死者数は738人増の3434人に達したが、さらに悪化する公算が大きい。イタリアでは24日、過去24時間の死者数がこれまでで2番目の多さとなり、死者の増加に歯止めがかかりつつあるとの期待が打ち砕かれた。

スペイン、新型コロナ死者数が過去24時間で738人増−これまでで最多

  ロシアのモスクワ市当局も新型コロナの対策を強化し、映画館など娯楽施設の閉鎖を命じた。同市のソビャニン市長は24日、プーチン氏に対し、検査キットが不足しているため公式の数字は「全体像」を反映していないと指摘していた。

モスクワ市が新型コロナ対策強化、映画館など娯楽施設の閉鎖命じる

プーチン大統領、憲法改正問う投票延期−任期延長狙うも感染対策優先

  米国では新型コロナ感染拡大を受けた景気対策について、交渉を重ねていたホワイトハウスと議会上院の民主、共和両党は歴史的な包括的救済案で合意に達した。共和党の上院トップ、マコネル院内総務は景気刺激の法案が25日中に可決されるとの見通しを示した。

トランプ政権と上院両党、景気刺激策で合意−新型コロナ対策 (2)

  新型コロナが最初に発生した中国湖北省武漢市の交通が4月8日から再開され、同市の大規模な隔離措置は事実上解除される予定であるのに対し、インドは感染拡大を抑制するため全国的なロックダウンに入った。またホワイトハウスは感染拡大を阻止するため、ニューヨークに滞在した人全員に14日間の自主隔離を呼び掛けた。

中国の武漢市、4月8日に封鎖措置解除−交通再開へ

インドがロックダウンに突入、全国で3週間−モディ首相が国民に演説

ホワイトハウス、NYに滞在した人全員に14日間の自主隔離要請

  米ジョンズ・ホプキンス大学のデータによれば、世界全体の感染者は43万8000人を上回った。死者は1万9675人、回復した人は11万1895人となった。

(欧州の最新動向を加えて更新します)

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