(ブルームバーグ): モーゲージ証券を売り急ぐ混乱の影響で、ブローカーディラーも追加証拠金(追い証)の請求に直面している。

  非公開情報を理由に事情に詳しい複数の関係者が匿名を条件に語ったところでは、ED&Fマン・ キャピタル・マーケッツは、モーゲージ部門のヘッジで、クリアリングハウス(清算・決済機関)と取引所から追加の証拠金を求められ、先週20日だけで約1億ドル(約111億円)を差し入れざるを得なくなった。

   先の金融危機の震源地だった16兆ドル規模の米不動産ローン市場が再び動揺したことで、米連邦準備制度は米国債や住宅ローン担保証券(MBS)、商業用不動産ローン担保証券(CMBS)を制限を設けずに買い入れる介入に動いた。

  関係者の1人によれば、ED&Fのヘッジの想定元本(ネット)は50億ドルを上回る。同社はクリアリングハウスと協議し、証拠金請求に全額応じたという。ED&Fの担当者はコメントを控えている。ED&FのTBA(プール未指定)取引のヘッジの正確な内容は特定できない。

  マイルポスト・キャピタル・マネジメントの創業者ブライアン・イグナーツ氏は「システム全体を通じて価格決定に影響が出始めている」と指摘した。

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