(ブルームバーグ): 米ハーバード大学のカーメン・ラインハート教授は24日、世界経済がこれほどのもろさを見せたのは1930年代の大恐慌以来だとの見方を示した。

  新興国市場と先進国市場の両方が持続的な下降局面となったのは大恐慌以来だとラインハート氏は指摘。2008年の世界的な金融危機後に高リスク証券が急反発したり、1980年代の中南米債務危機の際に先進国市場が比較的良好だったのとは異なり、短期的な資産回復の可能性は低いとの見通しを示した。

  ラインハート氏はフロリダ州の自宅からのインタビューで、現在の状況について「1930年代を想起させる」とした上で、「商品相場低迷と世界貿易の後退、同時多発的なリセッション(景気後退)といった状況はかつてないほど当時に似ている」と述べた。

  さらに、中国の成長率はマイナスに転じると予想。これは世界2位の経済大国である同国が中南米やアフリカ、アジア諸国への融資により消極的になることを意味する。

  新型コロナウイルスに加えてサウジアラビアとロシアの原油価格戦争が重なり、エクアドルやアンゴラ、アルジェリアなどの生産国にとっては「致命的」だと同氏は説明。アルゼンチンやレバノンなどの債務再編プロセス遅延は避けられず、企業のデフォルト(債務履行)「急増」につながると語った。

©2020 Bloomberg L.P.